川田重幸の栗東最前線!

白い馬体が躍動する

先々週のトレセン調教中のこと。
誰かが
〝あっ、障害界のゴールドシップ〟と叫んだ。
白い馬体。
攻めは走るし、馬体も凄くたくましい。
そういうこともあってか、
いつの間にか、そう呼ぶようになった。
一段と白くなった葦毛の馬体。
ひとまわり大きくたくましくなっている。
この辺りがGⅠ中山グランドジャンプを
勝った貫録だろうか。
放牧から帰って久々に見るアップトゥデイト。
7ハロンから少々かかり気味。
初めての長目追いとあって
ちょっと馬にも気負いが、
力が入りすぎたか。
だが、先週は林騎手の乗り替わって
CWを6ハロン79秒1-13秒3で
リズムよく追い切った。
スケールアップした姿が頼もしい。

アップトゥデイトを訪ねて。
実は、中山大障害を勝って2週間ほどして
管理する佐々木晶三調教師(S)さんのもとへ。
 おめでとうございますとお祝いを言ったところ、
調教師さんはなんと、
S 飛び終わった時は腰が抜けたよ。
えぇー、それって勝つ喜びで?
S いやいや、違うのよ。
4キロ絞ったりして調教にはぬかりなく、
GⅠ仕様で臨んでね。
仕上げには自信あったけど、
それでも勝てるとは思っていなかった。
勝った驚きよりも
人馬ともに
無事に飛んでくることばかり願っていた。
以前、障害でね。
自厩舎の馬で
ジョッキーに大怪我させたことがあって…。
10年以上もそれを引きづっていたから。
あのことがあってから、
まともに障害のレースを
見ることができなかった。

そんな苦労があったとは…。
調教師さんの表に出ない気苦労を
垣間見た思いでした。

 S 中山大障害のときは
隣に座っている奥様に
障害ごとに飛んだ?飛んだ?
と聞いていた。
男より女性の方が肝が据わっている。
男は仕事ばっかりだが、
女性は子供を産んだり、
いろんなことを経験して
強くなってるわ。
レースが終わった瞬間は
勝った感激よりもホント、ホッとした。
これ、本音。

では、林ジョッキーはどんな気持ち
だったのでしょうか。
それはまた後日にて。

 またね。