川田重幸の栗東最前線!

勝ったラブリーデイはタフな馬

レース回顧:宝塚記念
まさかの大出遅れ。
断然の1番人気のゴールドシップがゲート内で立ち上がり、
落ち着くかと思ったら、ゲートが開いた時にまた立ち上がった。
15頭は、はるか前を行く。
後方の馬から更に10馬身以上も離れた殿からポツリと追いかけるゴールドシップ。
3角で後方の馬に取り付いたが、そこからエンジンがかからない。
結局、4角も後方で見せ場なく15着。
ア然とする敗戦だった。

勝ったのは6番人気のラブリーデイ。
逃げるレッドデイヴィスの2番手。
前半1000mは1分2秒5のスロー。
淡々としたスローな流れ。それでも川田騎手(29才)がうまく折り合った。
直線向いてこれ以上は待てないとゴーサイン。
しっかり反応して一瞬、後続を2馬身ほどちぎる。
あとはゴール目指して突っ走るだけ。
大外からデニムアンドルビーが猛追。
それでも首差しのいでGⅠを初制覇。
今年に入って中山金杯から京都記念、鳴尾記念の3重賞勝ちを収め、
春の締めくくりといわんばかりに、なんと宝塚記念までゲットした。
今年5走して今日が6走目。疲れを知らぬタフな馬。
京都記念でも2番手から勝利したが、
ここでも2番手から折り合いに進境を見せ、馬体ともどもまさに充実一途。
川田騎手は安田記念に続いて今年、GⅠ2勝目。
池江調教師は3年前のオルフェーヴルに続いてこのレース3勝目。
今年のGⅠはオークスのミッキークイーンに続いて2勝目。

2着に10番人気のデニムアンドルビー。
後方2頭目から内目をまわって脚を温存。
直線向いて外へ出せる隙間を見つけた。
すかさず浜中騎手(26才)がそこを衝いて外へ出してからグングン加速。
ラブリーデイにあと一歩というところがゴール。
終わって見せれば、なんと13頭をごぼう抜きの凄い末脚。
もちろんメンバー最速34秒0の瞬発力。
阪神大賞典では直線ゴールドシップを交わさんかの一瞬、俊敏な切れ味を見せた。
当時は久々の割に早い追い切り本数が少し不足気味。
最後は突き放されたが、あの脚がここで実ったし、阪神コースは得意。
パドックでも腹構えがしっかりしてきてトモにもいい肉がつき。
あの時より馬を随分、大きく見せて足どりがなんとも力強い。
明らかにパワーアップした姿。
若手騎手がワン・ツー。
たまたま出ていたニッポン放送で
今日は⑤カレンミロティック、⑥デニムアンドルビー、⑮ゴールドシップが良く見せます。
その中でもここにきて凄く良くなったのはデニムアンドルビーです。まぐれ?当たり

若手騎手のワン・ツー。
先週の函館スプリントS勝ちの国分優作騎手(24才)といい、
〝若手騎手がぐんぐん力をつけてきている〟を実感。
この新鮮味が競馬を盛り上げる。
ちなみに松山騎手(25才)は38勝、藤岡康太騎手(26才)は35勝。

好位の内目追走から直線も内目を衝いて11番人気のショウナンパンドラが3着に差し込み、
秋華賞馬の意地を見せた。
今年はいつになく牝馬が多かった(5頭)が、2、3着は立派。
ちなみに8着までに全て入った。
さらにビックリしたのがトーホウジャッカル(7番人気)の4着。
一度仕上げにかかって一頓挫あってそのレースを使えず、
再度の仕上げで菊花賞以来の8か月ぶり。
それもいきなりGⅠ戦。
神戸新聞杯、菊花賞は内枠とあって
内目追走から直線伸びてきたが(神戸新聞杯は直線で挟まる不利)。
今日は14番枠の外目、おのずと道中は外々をまわることに。
それでも前を行くヌーヴォレコルトを交わしてゴール前はいい伸び脚。
能力の高さを垣間見た。秋が楽しみになってきた。
5着ヌーヴォレコルト(3番人気)は道中で内目に入りたかったが、
スローの流れでは馬群が密集してそれはかなわない。
ただ、今回も追ってからが案外。
8着ラキシス(2番人気)はさらに馬体が10キロ増えていくぶん立派に見えたが、
カイ食いのいい証拠。馬体そのものはもっか成長中。
ただ、出遅れて中団10番に押し上げての競馬だが、今日の流れには位置取りが悪すぎた。
11着ワンアンドオンリー(4番人気)は中団内目の8番手。
スローの分、馬群が固まってスペースがない。
もう少しレースが流れたら気分良く走れて差し場も出てくるが…。
13着カレンミロティック(5番人気)はスタート後に他馬に寄られて中団の10番手。
前々の競馬で持ち味発揮の馬。スタート後の不利がすべて。

それでは またね。