川田重幸の栗東最前線!

マーメイドSは藤岡康太が騎乗機会3連勝!

レース回顧
マーメイドS:
8番人気シャトーブランシュの豪脚が見事に決まった。
レースは予想通り、リラヴァティ(2番人気)が引っ張り、
ウインプリメーラ(6番人気)は2番手。
アースライズ(3番人気)は好位の4、5番手。
1番人気のマリアライトは中団11番手から途中で少し動いて7番手へ。
出遅れたバウンスシャッセ(5番人気は)は中団の11番手。
イリュミナンス(4番人気)は12番手に控え、
パワースポット(10番人気)は出遅れて15番手。
直線向いてウインプリメーラが、逃げるリラヴァティを交わして
先頭に躍り出て後続を2馬身ほどちぎる。
早目に射程圏に取り付いたマリアライトはエンジンふかして
ウインプリメーラを捕えにかかる。
そのうしろからパワースポットが急追してきた。
マリアライトがウインプリメーラを捕えて先頭。
外からパワースポットといった局面に、
大外からシャトーブランシュが突っ込んできた。
脚色が違った。シャトーブランシュが一気に交わして突き抜けた。
メンバー最速33秒6の桁違いの末脚。
ここ最近はある程度のポジションを取っての戦い。
だが、今日は以前の後方待機に切り替えた。
ローズSでデニムアンドルビーの2着に差してきた、あの末脚に賭ける戦法だ。
前半1000㍍が1分1秒5のスローペースを突き破って飛んできた。
道中は後方2番手で内をまわって脚をため、4角過ぎも前がガラッと開いて
内から外へスムーズに持ち出せた。
コースロスなく運んで、最後はムチを連打。
ローズS2着の強烈パンチを炸裂させた。
勝った藤岡康太騎手は昨年ディアデラマドレに続いてこのレースを連覇。
5年前にブリティアパルスで勝利を収めており、騎乗機会3連勝の離れ業。
管理する高橋忠調教師は重賞6勝目が、芝での初の重賞勝ち。ニッコリ。

2着マリアライトはスローな流れで11番手→7番手→4角5番手と
動かざるを得ない断然の1番人気。
しかも直線ではウインプリメーラが勢いよく先頭に立って2馬身ほど後続をちぎった。
まずはこの馬を捕えなければならない。
捕えたところへ勝ち馬の強襲にあった。
そしてパワースポットにも厳しく迫られた。
こちらはなんとか頭差しのいだが、勝ち馬は一気にやってきた。
428キロの小柄な牝馬にとって長距離輸送があってプラス2キロ。
これで輸送にメドが立ったし、
勝ちを目指して外々をまわりながら早目に動いての2着はある意味、地力の証明。
パワースポットは外々をまわって4角11番手。末脚は鋭いをアピール。
ウインプリメーラは大外枠から2番手。早目に動いて勝ちに行く競馬。
見せ場たっぷり。
内枠ならまだやれた印象だが、阪神には勝ち鞍がなく、やはり京都(4勝)がベストか。
イリュミナンスは馬体を凄く良く見せた。
ただ、4角13番手の内目。内回りコースでは前がなかなか開かない。
結果的にはもう少し前目の番手なら…。
アースライズはスローすぎた流れに少々引っかかった。
バウンスシャッセは出遅れて直線も前がカベ。外へ出した時はすでに遅し。

荒れるハンデ戦。
今年も53キロの馬がワン・ツー・スリー。

エプソムC:
2番人気のエイシンヒカリが鮮やかに逃げ切って初重賞制覇。
大方の予想を裏切って?大逃げでなく、他馬を引きつけて逃げる武豊騎手。
前半1000㍍を59秒2のスローペースに落とし、上がり重点のレースに持ち込んだ。
サトノアラジンが内から迫るが、エイシンヒカリは前半の余力を活かして2枚腰を使い、
首差封じる快勝劇。1分45秒4の勝ち時計。
後半の800㍍は11秒6-11秒2-11秒2-12秒2(4F46秒2-34秒6)と完璧な上り。
内から差し込んだサトノアラジンが首差届かず2着。
大外から追い込んだディサイファが更に首差及ばすの3着。
わずかの差の激戦だけに武豊騎手の手腕が冴えたといっていい。
エイシンヒカリは東京では大外のラチ沿いまで膨れながら勝利したレースもあった。
今日でも追い出してから外へ行くシーンはあったが、それをうまく制御した。
パドックだけブリンカーを着用する効果もあってか、いら立つことなく落ち着いていた。
それも大きいが、前走といい、今回といい、スタートをゆったり出して、
最初は他馬にハナを譲ってもじわっと加速して先手をを奪う戦法。
ゆったり出すことで道中も力むことなく落ち着いた流れでレースを進められたのも大きい。
叩き2走目で体調は良くなっていたが、まだまだ奥がありそう。
負けたのが1回だけというズバ抜けた成績がそれを裏付ける。
次は大逃げか、引きつけての逃げか?
徹底先行馬がいるかどうかでガラリと違うし、馬の落ち着き具合にもよるが、
ここ2走を見ていると多分、ゆったり出して先手を取り、
引きつけて逃げることになるのでしょうね。
坂口調教師は重賞、25勝目。

2着サトノアラジン(1番人気)は目標は前の馬とばかりに今日は4番手の積極策。
この辺りは内目の枠も考慮に入れて。
よもやのスローに、前半は少々行きたがるシーンも。
ある程度、引っ掛かることは予測されたことではあるが、
前の馬を射程圏に入れることの方が大きいと判断。
そのあとは折り合った。
だが、直線で一瞬は伸びたものの、最後は勝ち馬と同じ脚色に。
ある程度、レースが流れれば、この距離でも2000mでも別段、関係ないが、
今日のようにスローになるとマイルの方がベターなのかも。

3着でサファイ(4番人気)は首、首差3着によく追い込んできた。
後方10番手に控える競馬だが、スローとあっていつもより早目に動く形。
外から34秒1の切れ味を使い、改めて能力の高さを垣間見た。
プラス8キロだが、ふっくら気味に馬っぷりの良さも目を引いた。
次走は要注意。
ディープ産駒が3着までを独占。

フルーキー(3番人気)は4着。
中団につけるつもりが、ダッシュがきかず、後方12番手。
直線では上がり最速の34秒0の末脚を使ったが、
直線向いて前との差がかなりあったから仕方がないか。

それでは また。