川田重幸の栗東最前線!

モーリスが4連勝でGⅠ制覇!

レース回顧 安田記念:
1番人気のモーリスがいつもの豪快な追い込みでなく、
好位から抜け出す戦法で4連勝。G1をもぎ取った。
レースはリアルインパクト(12着)が先手を主張し、2番手にケイアイエレガント(5着)。
3番手に今日はモーリス。レッドアリオンが内目3、4番手。
5番手に内からミッキーアイル(4番人気)、中にフィエロ(2番人気)、外にクラレント。
スタートで躓いたか、ダノンシャーク(5番人気)は中団の内目から。
そしてヴァンセンヌ(3番人気)はそのうしろ12番手。
直線ではモーリスが前2頭を交わして先頭。
それを追って外からクラレント。内目にフィエロ。
フィエロは外目に出すかと思われたが、
外にクラレントがいてモーリスの進路の内目から。
モーリスの圧勝かと思われたところへ、
中団から前進したヴァンセンヌが直線半ばで外目に出して猛追。
首差まで迫ったところがゴール。
着差は首差でもモーリスは3番手から堂々と押し切る完勝劇。
東京は京王2歳Sで6着だが、あの時は大きく出遅れた。
中山で3連勝だが、広いコースの方がレースはし易い。
堀調教師は先週ドゥラメンテのダービー制覇に続いて2週連続のGⅠ勝ち。
もちろん、ニコニコ。笑いが止まらないのでは。

4才馬は2頭しか出なかったが、4才馬が勝利して新時代への幕開け。
なにしろ、2~7着までが6才馬。
この時点での4才馬の勝利は今後の成長力を考えれば、4才馬優勢へと続くか。
まれにドンドン成長する5、6才馬もいるが…。

モーリスの勝因は3つ。
まず、①いくぶん出負けしながら馬の勢いのままスンナリ3番手の好位置。
前半3ハロンが34秒3。良馬場で例年なら33秒6~33秒9が相場。
いつもより遅い流れ。前に位置していた馬に有利な流れ。
事実、2着ヴァンセンヌ以外は4角で6番手までの馬が1、3、4、5着。
②その遅めの流れで3番手。前半は少々行きたがったが、途中から折り合いがついた。
これが大きい。
この辺り、川田騎手は1度だけだが、万両賞で騎乗。
その時はスタートもまともに出て、5番手から抜け出して快勝している。
その経験がモノをいった。
川田騎手は9割方、出遅れの予想をしていたらしいが、予想外の好転。
待てるだけ、待って直線半ばから追い出す絶好のタイミング。
③パドックを見てモーリスは筋肉隆々の馬体でメチャメチャ、馬を大きく見せた。
スケールの大きさが並みじゃない。
これはこの馬にやられたと思った。
水曜の計量は527キロ。
木曜に併せ馬をして、当日は510キロ(前走時より2キロ増だけ)。
ちなみに併せ馬のパートナーのリアルインパクトは水曜で542キロ→当日は524キロ。

2着ヴァンセンヌが良く追い上げた。
この遅めの流れでも4角10番手から巧く馬群を捌いて外へ出しての切れ味は俊敏。
メンバー最速の33秒7(モーリスは34秒5)。
3着クラレント(12番人気)は東京巧者(左回りが抜群)。
スッと5番手の外へ。そして直線で2番手に上がってから実に渋太い。
見せ場たっぷりの3着で高配の使者(結果的に予想の盲点に)となった。
4着フィエロは5番手の好位置。
だが、直線は伸びあぐねて4着どまり。
レースで弾けなかったことから右回りの方がベターとの感触だが…。
15着ミッキーアイルは控える競馬。ただ、ペースが遅すぎてリズムは今イチ。
1400mなら流れが早いから控える競馬もいいが、
流れが遅めのマイルでは行かせた方が良さそう。

それでは また。