北新地競馬交友録

美味しい話し

『紀州のドンファン』として知られていた資産家の野崎幸助さんが亡くなり、だんまりを続けていた嫁の須藤早貴さん。
ドンファンの死後口を堅く閉ざしていたが、ついに『フライデー』で激白。
「私は警察に疑われています!」
(いや〜俺は警察の100万倍疑ってるョ)
手を下してないと云う本人の言い分が笑わせてくれる。
「社長には会ったその日にプロポーズされ、100万円わたされました。そして、今年の年明けにもう一度会ったときに、改めて真剣に結婚を申し込まれて。『結婚してくれたら毎月100万円わたす』と言われ、正直、『美味しい話だな』と思って2月に結婚しました。『月100万円』をお得だと思っていたのだから、私がやるわけないですよ。それに私は、社長が金持ちだとは知っていたけど、資産がどれくらいあるかなんて全然把握していなかったんです」

資産の額を知らない?
そんな奴はおらんやろ!チッチキチのコダマ&ヒビキ。
100歩譲って「毎月100万貰えるなら美味しい話し、じゃ〜結婚しよう」
さすがChina相手にビジネスをしていた女性である。
まともな精神の持ち主なら、それを美味しいとはとても思えないであろう。
一番お気の毒なのは親御さん。
結婚したのは知らされておらず……..ご近所で何と云われているか。
不憫なるなりである。

「マスターさん、おはようございます。やっと雨が上がりましたね」と熊本天草出身○原さん。
「おうよ、いくら梅雨入りしたからって、週末にあげいドカドカ降る事ぁねえじゃん。お陰で商売上がったりだ。昨日は店で膝小僧抱えていたら、捨てる神ありゃ拾う神ありで、そこそこの売り上げがあった。
雨が降ろうが、槍が降ろうが、新地に足繁く通っていただいているN社長に、サンキュー!ソー!マッチだがね。それはまあ〜いいが、今日は天気が回復しても下は乾かねえだろう。そこでだ、美味い話しがあんだョ。鉄板中の鉄板レースを見っけたんだ。こりゃ〜『日頃損ばっかしさせてすいません。たまには儲けてください』JRAのプレゼントに違ぇねえ」

「そんな美味しいレースがあるんですか?」
「阪神7R!500万下!ダート1400!牝馬限定!お天道様が西から上がる事があっても、将雅のデロングスターが馬券を外す事はねえ。前走1000万下北村の友で2着。お約束の将雅への乗り替わりだ。降級の500万下なら、ド下手の将雅でも鼻歌まじりで勝てる。このデロングスター、雨大好きで重や稍重の馬場ならルンルンだ。しかもルメ公は東京、ダービーで漢になったプリンスも東京。目の上のたんこぶデムーロはこのレース乗鞍がねえってんだから。こんなチャンスはまずねえぞ」

「買い目はどうなさいますか?」
「現在、単勝が1.5倍。どうせ勝つんだからエイヤー!と行きたいところだが、何が起こるか判らないのが競馬。馬連!極のリヴィバルと克駿のタガノエルフが本線で各2万、綾也のベルエスメラルダが1万と5千。押さえで、内からマルコメのガウラミディ、洋文のアスターミノル、フルキチ先輩のモンローに各5千。更に3連複デロングスター一頭軸、相手は馬連の6頭一目2千の15点張り。締めて10万でいてこます。どれが来ても大して儲からねえが、デロングスターは間違いなく来るんだから、こんな美味しいレースはねえって事ョ」と結論付けた。

「マスターさん、怒らないでくださいね。もし川田Jのデロングスターが馬券にならないんて事になったら。日曜日の資金が……….非常事態ですよ」
「そん時きゃ〜オタクに融資して貰う。お国からの年金で、随分と余裕のある暮らしをしてるそうじゃねえか。K君から聞いてるぜ。そんな顔すんな、ちゃんと借用書を入れっから」
「…………..勘弁してください」
「何をビビッとるんない?デロングスターは間違いなく来る!」
「祈るしかないですね」
「そう云う事った」

本当に『紀州のドンファン』の嫁が、美味しい話しだと思ったのかは、はなはだ疑わしいが、マスターがこの阪神7Rを美味しいレースだと思っているのは間違いない。
川田J!たまにはチャンと乗れよな( ̄(工) ̄)