北新地競馬交友録

もう一回

『HANABI 』 by Mr.Children

どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きているこの世界に
すべてが無意味だって思える
ちょっと疲れてんのかなぁ

手に入れたものと引き換えにして
切り捨てたいくつもの輝き
いちいち憂いていれるほど
平和な世の中じゃないし

一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られてく

君がいたらなんていうかなぁ
「暗い」と茶化して笑うのかなぁ
その柔らかな笑顔に触れて
僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに

決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
誰も皆 悲しみを抱いてる
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?

世の中で偉大な発明は数あれど、ノーベル賞を受賞するような発明は、全くもって身近には感じられないが、カラオケなら週に1〜2度はお世話になっている。
オツムにいい悪いがあるように、カラオケにも上手い下手が。
「まあ、まあ俺上手いやろ」そんな人がよく選曲するのが、『 Mr.Children』。
男性にしては高い声域が要求されるのと、兎に角長いので、メリハリを付けて唄わないと、聞いている方はお経を聞いているような塩梅で欠伸を繰り返す事になる。
そんな『Mr.Children』の曲の中でも、2008年大ヒットを飛ばしたのが『HANABI 』だ。

「おい、おい。どっしゃぶりじゃねえか。いくらメインが『マーメイドS』だからって、こんなに降る事ぁねえじゃん。ダートなんて田んぼみてぇで、お百姓が見たら思わず田植えをしたくなるんじゃねえの(笑)しかしこんなに弱ぇのばっかよく集めたな。12頭出てたって、真一郎のベッラレイア、竜二のザレマ、豊のブリトマルティスの3頭立て。レインダンスもチョイと怖ぇが、幸四郎の骨皮筋衛門のガタイじゃ、この力のいる馬場なら用無しだ。3頭のロータリー馬券だったら100%当たるだろうが儲けがほとんどねえ。ならばベッラレイアとザレマのワイド一点に打ち込むのが真の勝負師て〜もんだろ。な〜そこのお父さん」聞かれてもいないのに長講釈はマスターの昔からの悪い癖。

「第4コーナーから直線!ピースオブラヴ先頭!2番手はベッラレイア!ブリトマルティスが3番手!内を突いてトーホウシャイン!逃げる!逃げる!ピースオブラヴ!リードが3馬身ある!内からトーホウシャイン!2番手に上がった!ベッラレイアは後退!ソリッドプラチナが猛然と追い込んで来る!トーホウシャイン逃げるピースオブラヴを捉えた!捉えた!2番手ピースオブラヴ!3番手ソリッドプラチナム!トーホウシャイン先頭でゴールイン!高野容輔ジョッキー大金星です」

1着 トーホウシャイン 12番人気 高野容輔J
2着 ピースオブラヴ 10番人気 福永祐一J
3着 ソリッドプラチナム 5番人気 幸英明J
3連単がニャンと!1930350円のウルトラ百万馬券。
最軽量48キロ、最低人気のトーホウシャインが、水掻きが付いているのかと思うような走りで内から突き抜けた。
「なんじゃ!こりゃ。単勝1万越えなんてふざけんじゃねえぞ。豊が4着、真一郎が5着、竜二が6着だってョ。恥ずかしくねえのかコイツらは。周りをみてみない、こんな馬券取った奴なんて1人もいねえぜ」とボヤくマスターに被せるように、「もう一回やれ!」梅田ウインズB館三階に馬券愛好家の怨嗟の声が木霊する。

2008年「もう一回 もう一回」とMr.Childrenが唄い上げたが……..競馬に「もう一回」はない。
今年も雨予報、また荒れるんだろうな〜( ̄(工) ̄)