北新地競馬交友録

ゴールデン イヤー

どうにも奇怪な状況が続いている。
我が安倍ちゃんの支持率は『森・加・日報・セクハラ』で底なし沼に囚われてしまった。
バット!自民党の支持率は下がらなく、野党の支持率はてんで伸びない。
大将の首をすげ替えてくれと云うように見えるが、実態は野党があまりにだらし無いので、選択の余地が無いと云う事である。
諦めの空気が蔓延している。
こんな状況が続く様を見ていると、全く持って信じられないのだが、野党が政権奪取し輝いた一時代があった。

純一郎君が郵政民営化を訴えて自民党が大勝した2005年の第44回衆院選から丸4年。
この間、小泉君が首相の座を退き、自民党は2007年の参院選で惨敗。
衆院は与党が過半数を占め、参院は野党が過半数を占めるという「ねじれ国会」が生まれ政治が停滞。
そして迎えた09年8月30日の第45回衆院選は、2大勢力のどちらに政権を託すのかが正面から問われる選挙となった。
それまで政権を担ってきた自民党が『責任力』を強調したのに対し、新興の民主党が『政権交代』を訴えて応戦。

「ポッポッポ!鳩ポッポ!政権が欲しいかそらやるぞ」
2009年7月21日、衆議院が解散。
絶対安定多数を超える308議席を『民主党』が確保して政権交代をついに実現。308議席は一つの党が獲得した議席数としては戦後最多であった。
また比例区の得票も2984万4799票を獲得し、日本の選挙史上で政党名の得票としては過去最高を記録した。
いかに国民が新しい政治の流れを期待していたかが判る。

ポッポポ鳩ポッポの後はスッカラ菅、その後はどじょう佳彦。
とてもじゃないが我がジャパンを任せられる人物ではなく、どじょうなどは自ら政権を投げ出す愚行。
置き土産が消費増税だと云うのだから泣けてくる。
スッカラ菅の時は、『東日本大震災』が発生。
こうなると、もう持ちこたえられるはずがない。

「2番じゃだめなんでしょうか?!」
歳出削減に向けて事業仕分けを開始。2009年11月は449もの事業を仕分けの対象とし、担当役所の官僚や、専門家、民主党を中心とした国会議員で事業を継続するか、廃止するか、縮小するかなどを決める試みがスタート。結構いい事もしていたのだが、選挙で大勝した2009年。野党が唯一輝いた年。シャイニングイヤーであったのである。

「馬券愛好家の諸君!今年の『NHKマイル』はマジカル難しい。豊のブレイクランアウト、太さんのアイアンルック、豊は豊でも吉田豊のサンカルロ、アンカツのフィフスペトル、横典のレッドスパーダ。何が来てもビックリもシャックリもしねえョ。こう云う時はだな、オッズと相談しながらボックス買いがベスト。いっとう危険なのが軸を決めるこった。あんまり儲かりませんですけどってか?いいんだョ!どうせ馬券買わなきゃ手に震えが来るんだろ、元返しで上等じゃねえか」聞かれていないのに、長講釈はマスターの昔からの悪い癖である。

「第4コーナーから直線!先頭はゲットフルマーク!2番手ジョーカプチーノ!400通過!3番手大きく広がってレッドスパーダ!内からスガノメダリスト!フィフスペトル!ようやく追い込んで来たブレイクランアウト!先頭はジョーカプチーノに代わった!200を通過!レッドスパーダ追い込んで来る!後はマイネルエルフ!フィフスペトル!後は伸びがない!ジョーカプチーノ!ジョーカプチーノ!先頭でゴールイン!ジョーカプチーノ」

1着 ジョーカプチーノ 藤岡康太J 10番人気

2着 レッドスパーダ 横山典弘J 5番人気

3着 グランプリエンゼル 内田博幸J 13番人気

単勝 3980円、馬連14180円。

「なんでぇこりゃ〜。康太?こったら奴出てたのかョ。豊も何をしとるんない。いい加減なレースやりやがってオツムがグラグラ煮えてくらぁ〜ね。控えめにボックスで買ったって云うのに丸でダメ男じゃねえか。あ〜あ、JRAも罪作りな事するョ。馬券愛好家の諸君!競馬はダミだ。これからは競艇がいいんじゃねえの6個しか走らねえんだもん。寝ぼけていても当たら〜ね」

いくらボヤいてもどうする事も出来ないのは判っていても、マスターの口から思わず愚痴が零れ落ちる梅田場外午後4時前。それにしても、このジョーカプチーノ。2歳時は単勝1.3や1.5でも勝ちきれず、3歳になって未勝利をやっとこさ勝ち、『ニュージーランドT』でやっとこさ3着に入って出走した『NHKマイル』でG1をぶっこ抜くとは。その後、脚部不安との闘いで5歳時『シルクロードS』を勝ったのが唯一の勲章であった。

万年野党の『民主党』が輝き、ジョーカプチーノが『NHKマイル』で一瞬の輝きを放った2009年。ゴールイヤーだったのかも。

今年も難しいな〜(*⁰▿⁰*)