北新地競馬交友録

せごどん

1週間に一度のお楽しみNHK大河が始まった『西郷どん』である。
普通に読むなら「さいごうどん」だが、そうは読まないで「せごどん」。
「西郷どん」は「西郷殿」の鹿児島弁の表現で、方言の発音が「せごどん」とのことである。
第一回を見たが、「なんじゃ!こりゃ?」故松田優作も仰け反るぐらい、意味不明な方言が飛び交っている。
「おやっとさあ」は「お疲れ様」、「わっぜい」は「とても」、「ないごて」は「どうして」
ここぐらいまでは、シュチュエーションと役者の表情から何となく意味が判る。
バット!「あいぐわたぐわしたー」、「やっせん」ともなるとお手上げ。
前者が「ありがとうございました」、後者が「だめな」と云う意味だそうな。
台詞を覚える役者も大変だろうが、見ているこちらも、かなりの気合を入れねばなるまい。
因みに鹿児島弁で云うならば、「方言はないごて、わっぜい難しいのか、おいも疲れもしたが、わいも疲れもうそう。せいぜい気張らんね」と云ったところであろうか。
一年間の長丁場、「まっこと!大変でもす」(・∀・)

「マスターさん、おはようございます。昨日のワイルドフォックスは悔しい4着でしたね」
「そうよな〜、メンバー的にテンのスピードが一枚上だから、自然とハナを切る形になる。無理して番手を取ろうとして万が一掛かったら大変だがね。友の野郎が一番美味しいところを持って行きやがった。馬券は残念無念だが、4番人気の4着確保。次走も優先出走権を取れたんだから良しとしなくちゃなるめえが」と意外とサバサバしている。
これが贔屓の難波Jでなければ、「何をやっとるんなら!許さねえぞ!○原さん首に縄付けて引っ張って来い!俺が意見してやる」となるのだから、大概いい加減な人間である事は間違いない(●´ω`●)

「本日の狙い馬はいてますか?」
「問題はそれよ。それそれ。『日経新春杯』のミッキーロケットはしっかり調教も積まれてるし、まず馬券は外さねえと思うが57.5だろ。ルメールのモンドインテロの57だって決して緩くねえぞ。さすが世界一と云われるJ R Aのハンディキャッパーで、全国三千万馬券愛好家は弄ばれてるようなもんだぜ。かと云って中山の『京成杯』で狙っていたダブルシャープの屋根が、よりによってカッチーだとよ。今年はスタートが好調なんて云っている輩もいるが、とてもじゃねえがおっとろしくて買えねえよ。人気薄なら軸にして3連複と云う手もあるが、7.8の4番人気だってよ。これじゃ〜どうしようもねえ」
文句と愚痴を云わせたら、ワールドクラスのマスター、相変わらずいい泣きが入っている。

「寒いですし、家でのんびりしますか?」
と競馬友達のK君。
「まあ、それもアリアリ断么のみだが、最近ムシャクシャしてっから、ウインズで叫び倒してやろうかと」
「相変わらず迷惑な話しですね」
「まあな、人に迷惑掛けさせたら天才的だからよ俺は」
「…………無茶苦茶だな〜」
「発表!京都10R『紅梅S』1枠1番ルメールのシグナライズはど鉄板だろう。9頭立てなんであれもこれもじゃ馬券にならねが、枠連で1枠からデムーロのモルトアレグロ8枠が大本線で2万5千、豊のピエナミントの7枠に1万と5千、将雅のラヴカンプーの6枠へ5千、マルコメから竜二に乗り替わり5枠のモズスーパーフレアに5千。締めて5万でいてこまそうと思う」と結論付けた。

1枠1番ダントツ人気が飛んだら大変だ。
「ルメールJ!まっこてきばってたもんせ!」