北新地競馬交友録

引退の日まで

ネットニュースで流される記事の中で、毎日楽しみにしているのが『今日は何の日?』
歴史上の英雄が死んだ日から、科学技術の進歩を象徴する発明、はたまた招き猫の日なんて、こじつけに近いものまでありこれがなかなか面白い。
さて、本日9月30日は、国産旅客機『YS11』が国内定期便から引退した日である。
戦後初の国産旅客機として親しまれた『YS11』
「整備に手間がかからず、農耕馬みたいなところがいい」と言われた名機である。
「きゃ〜たちけて〜」
昔、新潟出張で、伊丹空港から新潟空港まで乗った事があるが、双発のプロペラ機なので、気流の変化には弱い。
遊園地のジェットコースターなんて目じゃないほど、エアポケットに捕まるとお尻がストン!と落ちる。
実にハラハラドキドキのフライトだった。

その『YS11』の引退理由は衝突防止装置の設置。
接近するほかの航空機が発信する信号を受信して、空中衝突の恐れのある航空機との衝突回避に必要な指示をパイロットに伝える機器だが、これが一機当たり約4千万円かかり、採算性から引退が決まったそうな。
ラストフライトは2006年9月30日、鹿児島県・沖永良部島から鹿児島空港への国内定期路。
操縦桿を握った本村栄一さんは、到着地の天候やフライト状況を客室にアナウンスした後、「ロールスロイス・ダートサウンドをお楽しみください」とエンジン音の紹介で締めくくった。
どんな名機でも引退の日は必ず来るのである。

「マスターさん、おはようございます。今日はいいレースありますか?」と熊本天草出身◯原さん。
「おう!めちゃんこ強ぇと目っこを入れている、京都馬主協会会員さんの愛馬ドンフォルテスが『やまぼうし賞』に出る。これを買わずして、真の勝負師とは云えま〜が」
「そんなに強いんですか?」
「新馬戦はおったまげ〜の出遅れから、最後一頭違う脚で突っ込んで、2戦目は5分の発馬からデムーロが鼻歌まじりの大楽勝。2歳馬離れしたレースに痺れた、痺れたの電気ウナギだがね」

「それじゃ〜ドカン!と勝負出来ますね」
「ところが、オットットのビスケットだ。手綱を取っていたデムーロが同じレースのレディバードを選択。ドンフォルテスの屋根が豊なんだよ」
「いいじゃないですか。マスターの大好きな武豊Jなら」
「たわけ!小倉や京都の平坦ならいいが、阪神の豊はちいとばかし寒い。よる年波で最後の坂が堪えるんじゃねえか。この開催もダートでは勝ち鞍がなく、さっきやっと1勝をしたんだから、全盛期の豊から考えたらありえねえ事態よ。芝もそうだが今の豊には阪神は鬼門だぜ。しかもドンフォルテスがもし出遅れたら動かして行かなきゃなるめえが。厄なんだよな〜。腕っ節自慢の国分優作なんかの方がよほどいい。バット!強えのは強え〜しよ。悩むところだぜ」

「複勝ですか」
「それもありだが、中年の星、JAPANの至宝豊には、もう一踏ん張りして貰わね〜とな。枠連でいてこます。発表!ドンフォルテスの4枠から流す。内から真一郎のブルベアジネジョに7千、今週、店に寄ってくれた稜のニシノダンテに3千、単勝2.7倍なんてちゃんチャラおかしいがデムーロのレディバードに2万。若武者弘平テイエムオスカーの5枠に1万、追って止むまじ竜二のハゼルと瑠星のサージュミノルの同居した7枠に1万でご機嫌伺いと行く」と結論付けた。

名機と云われた『YS11』にも引退する日が来た。
武豊Jもいずれ引退の日が来るだろうが、まだ、まだ、気張って貰いたいのである( ͡° ͜ʖ ͡°)