北新地競馬交友録

漂流

数あるシネマのカテゴリーの中で、年に1作品は必ず作られるテーマがある。
所謂、『海の漂流記』物である。
ざっと記憶に残っているだけで、トムハンクスの『キャスト・アウェイ』、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』、『白い嵐』、『パーフェクト・ストーム』、ロバート・レッドフォードの『オール・イズ・ロスト』etc。
そんなシネマ顔負けの記事が先日ニュースになった。

ニュージーランドのアラン・ランドンさんと6歳の娘キーちゃんが、ヨットでニュージーランド東岸のカフィアからベイ・オブ・アイランズに向かう旅に出るも、嵐でヨットの舵が壊れ、気づいたら海を漂流していたそうな。
今月11日にオーストラリアのシドニー南の漁港ウラデューラにたどり着いたのだが、漂流していたのが1か月以上と云うのだから、おったまげー!

恐らく、アランさんも、キーちゃんも頑張ったのであろうが、どのシネマを見ても、海で遭難した人達は生き延びるために、ありとあらゆる努力をする。
その生に対する執念たるや半端なくても、無事生還するには、陸地に流れ付くか、偶然通りかかった船に助けられるしかない。
結局は詰まるところ、潮任せ、運任せなのである。

「マスターさん!1週間が早いですね。もう明日は競馬です」
「全く持って迷惑だぜ。飽きもせずに毎週、毎週やりやがってよ〜。そんなに俺をボンビーにさせたいのかJRAはよ〜舐めやがって( ̄^ ̄)ゞ」
(マスターのことなんてJRAは知りもしないけどね 笑)
馬券が当たっている時なら、「何で毎日やんねえんだ〜。やりゃ〜いいじゃねえか。どっからでもかかって来んかい!」なんて馬鹿な事を云っているのだが、あけおめ〜!で年が明けてからまるでいい所なし。

「わざと外してんじゃないですよね?」と反省会の居酒屋で、競馬友達のK君に揶揄されても、アテのイワシの味醂干しの数を数えてため息を付くばかりだと云うのだから重症である(≧∇≦)
「どうしても買わんといけのん?またまた雨だぜ。雨が降ってよろこぶのは八代亜紀ちゃんぐれえのもんだ。ダートは前が止まらないレースがあるかと思えば、ハイペースになって『こんな馬出てたのか?』なんて〜のが突っ込んで来る。芝はグリップが効かなくて、ど鉄板の馬に捜索願いが出たかと思えば、一頭だけ長靴履いているような馬が勝つわでどうしようもねえじゃん」といい泣きが入っている。

「今週はケンですか?」
「まあ〜それも手だろうが、なにも買わねえのもな〜。敵前逃亡丸出しで俺の一分が立たねえよ。運を天に任して少額でご機嫌伺いすっか。明日は…….だれだ!こんな難解な番組を組みやがったのは、まともに買えるレースがナッシングだぜ」と大阪スポーツを見て唸る事2時間。
「決めた、京都9R『白梅賞』にする。この面子なら豊大明神のサングレイザーが大威張りだろ。相手も一戦一勝だがデムーロのサロニカでいいんじゃねえの。ワイドで3万いてこます!」と結論付けた。

「マスター!運を天になんて云って、断トツの1番人気と2番人気ですよ。考えるまでも………….」
「ば!馬鹿やろ!命より大事なマニーを、そんないい加減な事出来るか。前々でレースを運ぶ豊大明神とデムーロがゴールしてハイタッチすると思うから買えるんじゃねえか。気付けて物云えよ!」
(そんな上手く行くんだろうか?)
馬券から絶縁状を突き付けられて、前言を翻すなんて可愛いもんじゃなく、云ってる事は無茶苦茶でも、さすがにこれは当たって欲しい。
競馬の大海原を漂流するマスター、シネマでは大概最後は助かるのだが、はてさて、どうなる事やら。

武豊J!デムーロJ!2着3着でもオッケーです。
宜しくお願い申し上げまス!

※中京1R 中谷Jのアオイテソーロはど鉄板らしいですが、外れたら恥ずかしいので内緒にしてくれとの事です(笑)