北新地競馬交友録

何が何でも

新春の風物詩と云えば築地の初セリ。
中でも注目を集めているのはマグロで、今年は史上2番目の高値となる7420万円で青森大間の巨大マグロが競り落とされた。
気合いで競り落としたのは、寿司チェーン『すしざんまい』さんで、6年連続の落札である。
「どこまでせり上がるつもりでしたか?予算はありましたか?」との記者の質問に、「予算なし!何が何でも競り落とすつもりだった」と云い切ったのは、代表取締役社の木村清社長である。
日曜朝のワイドショー、スポーツコーナー張本某的に云うなら「アッパレ!」である。

「ルメールのガリバルディ、デムーロのアストラエンブレムは力はあるが、京都1600の外枠は厄だ。フィエロの屋根のフォーリーもそこそこ乗れるが来たばっかだし割引だろ。大知のマイネルハニーは淀の高速馬場じゃ用無しだしな。残ったのは、プリンスのブラックスピネルとスグルちゃんのブラックムーンの2頭だ」
張り始めの『京都金杯』、武豊Jのエアスピネルに勝って欲しいものの、それ以外ならブラックスピネルかブラックムーンだと、ご贔屓浜中Jブラックムーンの複勝にマスター3万円を張っ付けたのだが……。

「第4コーナーを回って直線!エアスピネル単独の3番手まで上がって来た!後方集団からはブラックスピネル!エアスピネル抜け出した!外!外からブラックスピネルが差を詰める!連れてフィエロ!前の争いはエアスピネル!ブラックスピネル!エアスピネル!ブラックスピネル追い詰めてゴールイン!僅かにエアスピネル残したか!」
1着 エアスピネル 豊大明神
2着 ブラックスピネル プリンス
3着 フィエロ フォーリー
9着 ブラックムーン スグルちゃん

「ダメだ!ダメだ!前走の圭太みてえに乗ればいいのによ〜。中途半端に前に付けるからあんな事になっちまうのよ。スグルちゃんがやらなきゃいけまあ〜レース運びを、プリンスにされてんだからどうしようもねえよ」マスター、沖縄から神戸空港について携帯でリプレイを見て嘆く事半端ない。
ダメ押しが最終レースだ。
テンのスピードなら1番グランシェリーを何故か好位付け。
「えいや!」でハナを切れば8着なんて結果にはなってないはずだ(~_~;)
『マイルCS』で騎乗停止を受けてから、どうにも冴えない騎乗が続く浜中Jに、応援団のマスターとしては頭の痛いところである。

「木曜日が4鞍、土曜日も3鞍か〜、我らがスグルちゃんもいたしいの〜。ここいらでいいとこ見せなきゃダチカンゾ!チャンスがあるのは『羅生門S』のテーオーヘリオスだろう。淀の1400、1枠1番は歓迎出来ねえが、腹を決めて差しに徹して死中に活を求めるしかあんめえ。抜けた馬はいねよ。内からプリンスのダノンフェイス、将雅のサウススターマン、シュミノーのアルタイル、栄彦のキタサンサジン、弘平のコウエイエンブレムの5頭。前でやりやってくれりゃ〜お鉢が回ってくるかもだ。正直坂のある阪神の方が向いているとは思うが……。テーオーヘリオスから5頭の馬連を平に各4千。3連複テーオーヘリオス1頭軸相手5頭10点張り各2千。まさかの人気薄未崎ラブミークンとのワイドを2千円おまじないで買うか」と結論付けた。

「何が何でも競り落とす」の『すしざんまい』木村社長じゃないが、腹を決めての騎乗を望むとマスター。
浜中J!ガンガレ!