北新地競馬交友録

安易な選択

東の銀座、西の北新地が我がJAPAN2トップの繁華街である。
そんな立地に助けられてか、マスターの店にも東京から大阪への出張等の折、結構な数の方に脚を運んでいただいている。
「大阪はいいですね!食べ物が美味しいし、しかもとても安いですから」
たまにお褒めをいただくのは、大概が食べ物の事。
間違ってもマナーがいいとか、伝統が素晴らしいとか、政治に対する意識が高いとかではないのである。

「さあ!魅惑の変身!カツラはふぉんて〜ぬ、ぼうしはまきし~ん!ノックは無用!」
故横山ノックちゃんが知事になってから、東京人が大阪人を、特に政治に対する民度の低さを馬鹿にする度合いが高まったように思う。
まあ、『APEC』で各国首脳にタコ焼きを配ったとか配らなかったとか、無類の女性好きで……..あんまり威張れたものでないも事実だが……..。

故横山ノックちゃんの次が、太田房江ちゃん。
この人がまたおっちょこちょい。
「バンザイ!バンザイ!バンザイ!」
大阪市長選挙で、自分を応援してくれた政党の候補が負けたにも関わらず、当選した市長の政党も自分を応援してくれたからと事務所に乱入してバンザイ三唱。
「ふざけんな!」と現政権与党から叱られたのだが、「礼儀として当然」とタンカを切ってしまった。
本来なら中立でいなければならないのに………世に云う『バンザイ事件』である。

そして橋下徹さん。
この方を良く云う東京人を見た事がない。
常に喧嘩腰で自分の主張を通すためならなりふり構わぬ姿勢。
云っている事の是非よりも、ノットスマート過ぎて、肌に合わないのであろう。
その点舛添さんは……のはずだったのだが……..。
海外出張時に高額宿泊費を使用したり、公用車でほぼ毎週末に湯河原町にある別荘に通ったりのやりたい放題。

挙句の果ては「あのね、政治家というのはトップリーダーです。先々のことで、大きなグランドデザインを描く作業があるんです。」と開き直る始末だ。
横山ノックちゃんを選ぶ大阪人も大した事がないが、舛添さんに200万票以上投票した東京人も大した事がない。
とても大きな選択ミスをしたのではないだろうか。
「あんな人間だとは思わなかった!」と非難してみても後の祭りなのである。

「オーストラリアの名手ボウマンなら、能力ピカイチでも勝ち切れないメートルダールを何とかしてくれるはず。頼んだぞ!」とマスター。
『青葉賞』単複応援馬券に1万づつ、馬連相手4頭に5千円づつ、締めて4万円を張り付けたんだが……..。
「先頭7番マイネルハニー!リードが身体半分!迫ってノーブルマース!400を切りました!外からバンキッシュランが坂を上がってくる!先頭バンキッシュラン!バンキッシュラン!2馬身!3馬身!更に外からレッドエルディスト!3番手レーヴァテインが上がる!バンキッシュラン先頭でゴールイン!」

軸のメートルダールは丸出ダメ夫。
珍しく5分のスタートを決めて、いい位置で勝負を掛けるのかと思いきや……..。
「おい!おい!冗談じゃねえぞ。明日からいい日旅立ちモモエヤマグチで沖縄だって云うのに…….。伊丹から移住した愛里ちゃんとデートだろ、そんでもってチャバクラの夏樹ちゃんも待ってるだろ…….マニーが全然足りねえよ!」
マスターにまた、またいい泣きが入る神戸東灘区午後4時前。
どげんもこげんもなりゃしない((((;゚Д゚)))))))
ボウマンなら何とかしてくれるだろう、舛添さんを選んだ東京都民じゃないが安易な選択が…….自業自得なのである。

「マスター!通訳雇ったんや」
「なんですと?」
そんなマスターが京都馬主協会お偉いさんからの、一本の電話に救われるお話しは明日です。
皆様、お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。