北新地競馬交友録

義援金

『熊本地震』に関する芸能人やスポーツ選手の投稿が連日ネット上を賑わわせている。
批判を受けるのを覚悟で云うなれば一種の流行り病のようなもんである。
それを、いちいちマスコミが取り上げるもんだから、我も我もと云う状態なのだ。
中には救援物資のリストまで作って拡散して〜!なんて歌手まで出る始末。
被災地に物がないのは間違いないが、その周辺には物はいくらでもある。
被災地への輸送手段と被災地での仕分け、物資が必要な避難所の情報、そして配布する人手が足りないのである。
バラバラに送られて来た物資の仕分けだけでも、気の遠くなるぐらいの労力が掛かる事が何故判らないのであろうか。
送ろうと云う気持ちはいい事ではあるがオツムが弱い。
ボランティアの受け入れがままならない現在、矢鱈滅多ら物だけ送られても被災地や輸送機関が混乱をきたすだけなのである。

「精一杯歌って被災者に元気を出してもらいたい」
これも気持ちはいい!いいんだが、歌では大した元気が出ないのである。
もっとも、芸能界を不適切な交友関係で追放されたお笑タレントよりはずっといい。
特番でウォンウォン泣いても、舌も出さなかったのは有名な話。
社会に害をなす人々には出す金はあっても、被災者に送る金はないと云う事だ。

「このたびの地震において被災された方々に、謹んでお見舞い申し上げます。私ひとりでは僅かな力にしかなりませんが、いま自分のできることをさせていただきました」
和田竜二Jが、『熊本地震』の被災地に日本赤十字社を通じて200万円を寄付した。
何と素晴らしい人であろう。
金額の多寡が問題なのではない。
何をするのが、被災地、被災者にとって一番ありがたく、効率良く支援がされるかを判っておられる。
「今まで一度しか会った事はねえが、竜二っていい奴だな〜。これから応援したくなっちまうぜ!」とマスター。
一生懸命歌うとかホームランを打つとかも結構だが、是非!和田竜二Jを見習って欲しいものである。

「え!雄太騎乗停止かよ〜。来週から2週間も乗れなくなるんだから、日曜日は必死のバッチッチだぜ。『雄太貯金』大出動だ。儲かったら被災地に義援金を送る!」
そう意気込んだマスターだったが…..。
「第4コーナから直線を向いた、3番ラルブデュエス先頭!外からメイショウブシン追いこんで来る!そして4番プレストウィック!200mを通過した!メイショウブシン!プレストウィック!内を突いてウインインスパイヤ!3頭が広がってゴールイン!」((((;゚Д゚)))))))
『奥の細道特別』マスターが買ったジューヴェルエールは、2600mも走って名前を呼ばれたのはたった2回なんだからどうしようもない。

「これは何かの間違いだろ!暮れの中山『グッドラックハンデ』でいくら55キロだったからって0.2の3着に来てんだぜ。こんなローカル福島弱面で12着なんて!マジカル!何かの間違いだ」
単勝1万5千円、複勝5万円が鼻も噛めないゴミと化した。
マスター、金額は半分だが自前でも買っていたもんだから、頭抱えてしゃがみ込んじゃってる。
「マスター義援金の寄付は?」
「するよ!すりゃ〜いいんだろ。もう6万しか残ってねえよ。『皐月賞』で5万買わなきゃいけねえから1万だ。◯原さん、明日銀行に行って振り込んでくれ。こんな事なら馬券買わずに寄付した方がナンボか良かったぜ」いい泣きがまたまた入っている。

マスター!もう馬券やめろ!
youは当たらん。
丸出ダメ夫も仰け反るぐらい当たらん( ̄(工) ̄)

明日は問題の『皐月賞』のお話しです。
お付き合い宜しくお願い致します。