北新地競馬交友録

借りは返して貰う

プロ野球が開幕して2週間が過ぎた。
マスターの応援しているオリックスは堂々の最下位を驀進中だが、阪神タイガースは絶好調。
ついに金曜日セリーグの首位に立った。
この試合の立役者は西岡選手。
同点に追いついた直後の9回1死一、三塁で西岡選手の打球は、右中間を抜けていき、今季初のサヨナラ勝ちで首位奪取である。

「この2年間、ケガをして…。この場に立てたことをうれしく思います」
ヒーローインタビューを受ける背番号7の両目から涙がこぼれるのをスポーツニュースで、マスターと見ていた某上場会社勤務のEさん。
「よ〜やった!西岡日本一や!」
お酒の酔いも手伝って、テンションMAXである。

「Eさん、日本一!はいいですが、去年、一昨年は怪我で全然活躍出来ずに、ファンから『給料ドロボー』とボロカスでしたよね〜?」
「せや!去年が1億8千万、一昨年が2億やったかな。あのまま辞めとってみいな大阪の街歩かれへんで。それこそボコられて終わりや。最低後10回はサヨナラ打ったらチャラかいの〜。阪神ファン舐めたらエライ事になるで」

サヨナラ打に手放しで喜ぶものの、こんなもんじゃとても今までの貸しを忘れへんで!と云ったところなのであろう。
「阪神ファン舐めたらエライ事になるで」?
確かに!阪神ファンは瞬間湯沸かし器的な方が多いので、今年活躍しないとマジカルエライ事になりそうである。
西岡選手!今年は死ぬ気で打ちなよ〜。
我が身のタメにね〜(笑)

「マスターさん、『桜花賞』はメジャーエンブレムが断然ですね。現在単勝が1.4倍です」と熊本天草出身の○原さん。
「仕方ねえよ。『ジュビナイルF』はともかく、『クイーンC』のレース見たら、他の馬を買う奴は馬鹿だ。
杉本清さんの実況を思いだすぜ!」
「テスコガビーですか?」と競馬友達のK君。
「そうよ!まだニキビツラのガキンチョだったが、テレビ中継でビックらポンだ!」

「テスコガビー独走か!テスコガビー独走か! ぐんぐんぐんぐん差が開く!差が開く!
後ろからはな~んにも来ない!後ろからはな~んにも来ない!後ろからはな~んにも来ない!
ジョーケンプトンがようやく2番手に上がって来たか! 先頭はテスコガビーこれは強い強い強い! これは強い!
これは強い!赤の帽子ただ一つ! ぐんぐんぐんぐんゴールに向かう!ゴールに向かう! テスコガビー大楽勝!
そして2着にはジョーケンプトン! 2着にはジョーケンプトン! いや~恐れ入った!恐れ入りました!」
お年を召した方ならご存知の名実況である。

「また枠が3枠5番てんだから、ドン!と出てそのままハナに立って、オイデオイデの大楽勝だろう。下手に追いかけたら潰れるのは目に見えてんだからケンカ売る奴もいねえよ。単勝1.4倍も付くなら、『頑固寿司』の職人なら『喜んで〜!』てなもんだ」
「でしたらメジャーエンブレムの単勝ですか?」
「うんにゃ〜、デムーロのジュエラーとのワイドで行こうと思う。なんせ先週の『産経大阪杯』のラヴリーデイで、えらえ目に遭わされからよ〜。ここで借りを返して貰わなきゃ収まりが付かねえぜ。○原さん!オッズプリーズ」

「2.0ー2.5です!」
「そんなに付くのかよ〜!上等!上等!福島上等カレーだ。10万両と行きてえが、先週の負けで手元不如意だから5万両で我慢すっか」
阪神タイガースファンとタメを張るぐらい執念深いマスター。
デムーロJが3着を確保すればいいが………..馬券にならなかったら栗東まで出張る可能性もあるやも知れぬ。
デムーロJ!頑張れ!我が身のタメにね〜(笑)