北新地競馬交友録

可愛さ余って

待ちに待ったプロ野球が開幕したと云うのに、マスターの機嫌がすこぶる付きに宜しくない。
理由はオリックスが負け続けているからである。
思い起こせば、昨季は優勝候補にも挙げられながら、開幕3カードを1勝8敗と逆噴射で、気が付けば堂々の最下位争い。
今季も7試合で2勝5敗と散々で、去年のビデオを見ているかのような流れなのだ。

戦力不足で箸にも棒にもかからないないのなら諦めも付くが、惜しい試合をすべからく落とすんだから、これはストレスが溜まる。
岸田、平野、コーディエとともに救援陣の「勝利の方程式」の一角を担う右腕の佐藤達が、相手チームにとったらお客さんなんだからどうしようもない。

1日に8回決勝ソロを浴びたのに続いて、2日のロッテ戦も2―2で迎えた7回。
2死一、二塁のピンチを招き、角中に146キロの直球を痛打され、右翼線への決勝2点三塁打を許した。
「全く持ってアタマに来るぜ!苦しみながら先発陣も踏ん張ってるし、打撃も糸井のアニキがかましてる。
去年のボロ負けが続いた時とは内容が違うんだよ〜。ものに出来る試合を佐藤達がぶち壊してんだ!」
可愛さ余って憎さ100倍なんだが、負けは負けなのである。

「土曜の阪神1Rは4頭の争い。山◯先生のオクタゴン、◯口社長のキラパワー、重鎮のタガノフォルトゥナに雄太のガリゲットだ。『雄太貯金』でガリゲットの複勝に4万4千2百円。それだけじゃ日頃からお世話になってる馬主さんにグツが悪ぃから、ガリゲットを3着固定、1.2着にオクタゴン、キラパワー、タガノフォルトゥナを入れた3連単一目500円の6点張りを自前で行く!」と宣言。

「4コーナを回って直線を向いた!先頭はオクタゴン!その外から併せて行ったタガノフォルトゥナ!この2頭の後ろ!外からはキラパワー!」
好発を決めたオクタゴンとタガノフォルトゥナが併せて馬で先頭と番手。
そして追い込んで来るのがキラパワーなんだからマスターのテンションMAXである。
「どりゃ!逃げろ!逃げろ!優也!逃げろ!田中ケンも差せよ!行け行け!田中ケン!」

「まもなく200を切る!先頭は粘る!粘る!オクタゴン!外からキラパワーが凄い脚で突っ込んで来た!替わった!替わった!キラパワー!先頭でゴール!」
堅いレースのマスターの読みはさすがである。
先行するオクタゴンとタガノフォルトゥナをキラパワーとガリゲットが差す展開予想はドンピシャなのに……。

「雄太の野郎はいったい何をやっとるんなら(`_´)ゞ3着でいいんだよ3着で。なら俺の予想がパーフェクトだって云うのによ〜。あ〜あ嫌んなっちゃうぜ。自前の3連単は3千円ポッチだからどうでもいいが、『雄太貯金』がワヤじゃねえか」
「マスターさん、勝ったキラパワーの馬主さんお知り合いなら、おめでとうメールを送られた方が……..」
世慣れている◯原さんから、自宅で観戦していたマスターにLINEで連絡が。

「そんな事は判ってるよ!はい!はい!おめでとうございました。これでいいんだろ!」
2着のオクタゴンはまだ僅か2戦目。
この楽に先行出来る脚質なら、大外を引かなきゃ勝ち上がりは間違いなし!
タガノフォルトゥナも、絶不調の岩田Jじゃなく、デムーロJか、ルメールJに乗って貰えれば、オイデ!オイデの大楽勝!とマスター。

それはいいんだが、必ず差して来ると信じた中谷Jが不発でおかんむりだ。
オリックスの佐藤達じゃないが、可愛さ余って……..。
「アタマ来たぜ!雄太に責任取って貰う!」( ̄(工) ̄)
よしゃいいのに、最初は買う気のなかった7Rに突撃するお話しはまた明日です。
皆様、お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。