北新地競馬交友録

春は雄太から

『選抜高等野球大会』が始まった。
云い古された言葉だが『春はセンバツから』
プルプル震える冬ともグッバイ!桜の蕾も大きく膨らんで来た。
20日はその『選抜高等野球大会』第一日。
優勝候補の一角、常総学院が鹿児島実業に敗れ、初戦で早々と姿を消した。
1回裏、4安打を集中し2点を先制するも、4回にエース鈴木昭汰が4安打を浴び2点を失い同点にされ、5回には相手4番綿屋に勝ち越し打を許した。
さらに6回には追立にソロ本塁打を浴びガックシ。
大会屈指の左腕鈴木昭汰は最速140キロをマークしたが、ボールが高めに浮き、8回9安打4失点で降板した。
大番狂わせなのである。

「マスターさん!中谷J大活躍ですよ」
「知ってるよ。沖縄にいてもスマホで全てお見通しだ。あんにゃろう、俺がいない間に穴開けまくりやがって。もし神戸元町ウインズに行ってたら、気の迷いかなんで間違って買ってるかも知んねえのによ〜」
「月曜日も乗鞍が結構あります。そろそろ『雄太貯金』出動してもいいんじゃないですか?」
「君にわざわざ云われなくても当然その気だ。中京9R『沈丁花賞』ブライスガウで勝負をかける。
新馬戦の強いの強くないのって!他の馬が歩いてるように見えたぜ。このクラスの番人コウエイエンブレムが強敵だが、もう一丁と行きたい」

「新馬戦ポールライトニングと0.2差、ダート替わりで阪神の急坂を逃げ切ったボーサンシーも強いですよ。後、芝路線に見切りを付けたリボンドグレープスも侮れません」と競馬友達のK君。
「それぐらい◯屋山手小学校の生徒達でも承知の助だ。バット!あれも怖い!これも怖いとビビリンチョするなら馬券なんて止めろ。マニーのかからない山歩きでもやっときゃいいんだ」とマスター相変わらずレース前には強気なのである。
「マスターさん!馬券の種類は?」
「◯原さん、そったらもん複勝に決まってんだろ。毎回判りきった事聞くな(`_´)ゞ」
「…………..何とかの一つ覚えですね」
「何とかとはなんだ?まさか馬鹿と云うんじゃあるめえな。まさか、まさかな」
「いえ……….天才です」
「この野郎!手の透けるような嘘云うんじゃねえよ」

ニャンと!
『雄太貯金』残高49万から9万も張ると、アイホン越しに云い放ったマスター。
自前も同額と行きたいらしいが、旅行でお金を浪費中3万で我慢らしい。
併せて12万一本勝負。
現在5番人気、複勝2.8ー8.2と大して人気はない。
優勝候補を破った鹿児島実業じゃないが一発を期待する。
「春はセンバツからだ〜?そったら古臭い事云ってんじゃねえよ!春は雄太からだ!」とマスター。

中谷J、何卒宜しくお願い致しまス!