北新地競馬交友録

デジャブ

東京株式市場が大変な事になっている。
大発会から5日連続の下落だ。
『株高は七難隠す』で、胸を張っていた我らが首相も頭を悩ませているとの報道も飛び出した。
マスターの場合、株価の下落で思い出すのは、2008年の『リーマンショック』ではなく、1990年の『バブル崩壊』
この年も年初からドカンと下げて、後はダダ下がりで、未曾有の不況に突入してしまった。
新年から、まるで1990年のデジャブに囚われているような感覚である。

「マスター、『シンザン記念』の結論は出ましたか?」
「いや〜、昨晩もその話しをしていたんだが難しい。このレースは淀のマイルにしてはペースが落ち着くんで、ここ最近でもエイシントップやミッキーアイルが勝ってる。やっぱ前に行く馬が有利だとは思うんだが………..」
「じゃあ簡単ですね。前走大楽勝のラルク、新馬で『朝日フューチュリティ』の勝ち馬リオンディーズの2着ピースマインドの2頭でしょ。あ、どちらも5枠です。5枠鉄板宣言ですよね」
「だったらいいんだがよ〜、ど〜も嫌な予感がする」

「エアスピネルが抜け出した!そのまま押し切る構えだ〜!」
武豊Jがパーフェクトなレース運びで、全G1ゲットの偉業を達成しようとしていた『朝日フューチュリティ』
その10中8.9手にしていた勝利をバシッとはたき落としたのが、デムーロJとリオンディーズだ。
「外からリオンディーズが凄い脚!交わした、交わした、これは強い!」
ニャンと!一勝馬が勝ってしまったのは去年暮れの事。

「自信がある訳じゃあねえが、前を行く豊様のラルク、康太のピースマインドを、デムーロのジュエラーが差し切っちまうんじゃねえかと。そんな予感がすんだ。ありゃ?こんなレースを前にも見たぞ!てなもんよ」
「確かに、前走は最後軽く流してましたからね。デムーロJが渾身の追いを掛けたら…………」と競馬友達のK君。

ジュエラーは勝って欲しいが、東京株式市場は、「あ〜こりゃバブル崩壊の年のデジャブだ」なんて事にならない事を祈るとマスター。
年金を相当ぶち込んでいるんで、それこそとんでもない事態と相成る。
投資家の皆様、踏ん張ってくださいマセだ!