北新地競馬交友録

圭太!それぐらいにしとけ!

年内の営業を28日で終えたマスター。
当初29日は、競馬友達K君、熊本天草出身69歳○原さん、昔のお嬢さん良子ちゃんと忘年会を予定していた。
5万円でスタートした『雄太貯金』が、30万をオーバーしたお祝いも兼ねて、お安い河豚で大騒ぎする予定だったが、まさかのK君が熱発。
「まだ40だろ、最近の若けのは意気地がねえな〜。河豚を楽しみにしていた○原さんに詫び入れろってんだ」とおかんむりだが、こればっかりは仕方がない。
1月11日に新年会として仕切り直しとなった。
ポッカリ空いた予定に、さてどうしたもんか?と思案ロッポウだが、さすが人付き合いは苦手と云うだけあって、急遽誘う知り合いもいない。

店で片付けや伝票整理を済ませ、地元に帰って来て、フラリと入った居酒屋のテレビで流れていたのが、総合格闘技イベント『RIZIN』
それこそ一昔前は年末と云えば格闘技。
多い時は3つの局で番組が組まれていた。
燃える闘魂アントニオ猪木が「元気ですか!元気があれば何でも出来る!」とテレビで吠えていたのは懐かしい記憶である。
昨晩の『RIZIN』メインは、試合で滅多に見られないような変則技を繰り出して対戦相手を翻弄することから「IQレスラー」と呼ばれる桜庭和志と、卓抜した寝技の技術で、軽量級最高峰の寝業師と称される青木真也とのバトル。

なんせ桜庭和志は46歳、青木真也は32歳。
この年齢差は圧倒的に桜庭が不利。
その下馬評通りの試合となった。
「おい、危ないんちゃうか?もう5分以上殴られ続けとるでΣ(゚д゚lll)」
「レフリー何やっとんじゃ!はよ止めんかいや」
居酒屋にいたオッさん連中も、最初は「いてこませ!」とか云ってたのに、あまりの一方的な試合に盛り上がるどころかチーン。
青木真也が、レフリーや相手セコンドに視線を投げて、「もう止めろ」と合図を送っているのに…………。
「こら!青木!もうそれぐらいにしとけ!やり過ぎや」居酒屋のオッさん連中から野次が飛ぶ。
遡る事2日前、『有馬記念』の神戸元町ウインズで「こら!圭太!それぐらいにしとけ!」と野次を飛ばしたのはマスターだ。

中山1Rスキャットエディで、ルメールJのブラウンキャビアに完勝。

中山2Rマイティーゴールドで、蛯名Jのインザバブルの追撃をクビ差凌ぎ。

中山4Rサトノキングダムで、またまたルメールJの1番人気を完封。

中山5Rドラゴンビューティで、京都馬主会会員タバート君のハナズウエポンをアタマ差退け。

ニャンと!この時点で、4勝もしてしまった。
「いや〜マスター!戸崎J凄い勢いですね。こりゃ、ルージュバックの『有馬記念』も期待できますね」
「K君、君は馬鹿か?期待出来る訳きゃねえじゃん。もう売り切れよ!完全に全く持って売り切れよ。勝ち過ぎなんだよ」
「競馬は勝つために乗るんですよ」
「そんな事ぁ〜判っとる。先週の豊様を覚えてねえのか?」
「あ〜1Rから3連勝するも、メインの圧倒的グリグリ、エアスピネルが飛びましたね」
「だろ、競馬は理屈じゃねんだ。メインまでに勝ち過ぎると、ロクな事がねえのよ。これは俺だけが云ってんじゃねえぜ。今週店でも、日本で3番目にオツムのいい、某大学の医学部出身、阪神馬主協会会員M先生とも、大いに頷き合ったばっかよ」
「……………………」

「内キャプテンシップ、粘る!粘る!外からキープレイヤー!」
中山6Rは先行集団から抜け出した戸崎Jのキャプテンシップに、嶋田Jが迫る。
「純次差しちまえ!差せ!差せってんだこの野郎!あ〜あ情けねえな〜」
また、また戸崎Jが勝って、仰け反りの5勝目を上げた。
「K君、俺ぁ〜『有馬記念』買うの止めるわ。機関銃が並んでるところに丸腰で突撃掛けるようなもんだ。
自ら死地に飛び込むほど愚かじゃねえよ」
「マスター、ブログでルージュバックと戸崎Jに賭けると、宣言してるのが公開されてますよ。もし買わないで儲かったなんて事が発覚したら、顰蹙もんです」
「何かい!じゃ俺が損したら、その皆様方が損失補填してくれるんな?そんな訳きゃねえだろ。まあ、俺も陰口叩かれるのは片腹痛いから、複勝を5000円ばっか溝に捨てるか」だと。

結果はご存知、まるでダメダメの10着。
来るは当たらないが、来ないは良く当たるなマスター!(笑)

明日は大晦日でございますね。
最終日は何を書かせていただきましょうか?
今はノーアイディアですが、軽くご挨拶でも。
皆様、宜しくお願い申し上げます。