北新地競馬交友録

祐介J!差してくれ! その3

連日テレビで『2015世界陸上』が放送されている。
昨晩は男子200mで、日本人選手3名が予選を突破して準決勝に進出。
アナウンサーは、まるで優勝したぐらいの勢いで興奮しまくっていた。
もちろん選手は頑張っているだろうし、応援もしてはいるが、現実は準決勝を一人でも突破出来たら万々歳でまず無理。

ウサイン•ボルトやジャスティン•ガトリンに比べて、日本人選手の身体の線の細さは半端ない。
祖先がケモノを裸足で追い回していた人種と、田植えに精を出していた人種の差で、日本人が何万回走ってもウサイン•ボルトには勝てない。
なんせ、予選なんて鼻歌歌いながら走ってんだから、その差は絶望的である。

「よ〜し!○原さんの応援している祐介のフォースフィールドで、一丁いてこますか。未勝利を勝ち上がったばかりだが、500万でも差はないと思う。単勝5番人気も納得よ。いきなりアタマは微妙だが3着以内ならアリアリだ」
マスター、競馬友達K君、○原さんの3人が、それぞれマークシートの複勝の欄を塗り塗り。

「だ、ダメだ〜!前が止まんねえよ」
レースは太目残りと思われる豊大明神メイショウルンバを交わしたオーケンゴールドが圧勝体制。
両手を広げてお手上げのポーズのマスター。
ところがである。
最後の直線カメラが切り替わったら、フォースフィールドが猛然と突っ込んで来ているのが見えた。
「おりゃ〜!祐介!差せ!差せ!3着でいい!」

3人揃って、周りが仰け反るぐらいの大絶叫。
バット、タイマツリとマルイチワンダーに半馬身と迫ったところがゴール。
「アタマ来たな〜!タイマツリってなんじゃい!ここは日本よ!サブちゃんよ!第一そんな馬出てたのかよ。和田も余計な事しやがって」
(和田Jスイマセン(≧∇≦)読み物ですので。いつも応援してます)
マスター、アタマから湯気出して怒っても、それこそ後のマツリだ。

「そうさな〜、高いやつから10品ズラッと貰おうか」
「え〜Σ(゚д゚lll)」
「マスターやめてくださいよ。○原さんは年金で生活してんですから」
「冗談に決まってんだろが、ピータンとビールでいいよ」
反省会は、まいど、まいどの神戸元町台湾料理『○玉食堂』
ニャンと!小倉9R『英彦山特別』8番人気、祐介Jのジュンスパーヒカルの単勝2860円をゲットした○原さんの奢りだ。

「惜しかったな〜、フォースフィールド。後10mありゃ変わってだぜ。あの前残りの展開で頑張ったよ」
「なかなか気合いの入った追いでしたね」
「今日は藤岡J3勝ですから、気分いいですわ。フォースフィールド次はいつですかね?」
「昇級初戦であのレース。500万なら勝ち負けと云うのが判った。さしずめ『世界陸上』で云うなら日本人選手とウサイン•ボルトほどの差はねえって事よ」
「さすがマスター上手い事云いますね!」
「それほどでもねえけどよ。エッヘン!」

マスター!講釈はいいから馬券を当てろよ。
年金生活者○原さんに奢って貰うなんて、みっともない事するんじゃない!