北新地競馬交友録

『口取り物語』 VOL7 俺は身内だ!その4

『禍福は糾える縄の如し』
Chinaの『史記 南越列伝』出典のことわざで、悪い事といい事は表裏一体をなし、交互にやってくる。
ざっとそんな意味だが、皐月賞、ダービーをゲット。
3冠に挑み夢破れたジョッキーと、寂しく夜明けのスープカレーを啜ったマスター。
次はいい事が起こる番なんだが…….。

「菊花賞は頭に来たぜ!ディープインパクトには一目も二目も置かざるを得ないが、な〜に後は一山ナンボの人気先行バッカよ。ジャパンカップでいてこましたる!」
漢度胸の一本勝負。
ディープインパクトとの馬連一点に、バシッと張り付けた。
「伸びろ!伸びてくれ!この野郎伸びろってんだ!」
梅田ウインズでメッチになっちゃってる。
また、負けた〜。

1着ディープインパクト、これは仕方ない。
2着ドリームパスポート、岩田Jに乗り替わりズルいぞ。
3着ウィジャーボード、デットーリ!イタリア帰れ。
4着コスモバルク、冬樹!真っ直ぐ走らんかい。
5着フサイチパンドラ、出てたのかよ。余計な事すんな。
馬券に絡むどころか、掲示板も外し哀れ6着。

豊大明神のウイニングランを恨みをこもった眼で睨みつけるマスター。
またまた、諭吉ドンが集団脱走だ。
そうか!『禍福は糾える縄の如し』だから、次こそマスターが大儲けするんですね!って?
甘い!甘いね〜!キングオブストロベリー『博多あまおう』より甘い。
その昔、『パーフェクト・ストーム』と云う、台風が二つ合体して、漁船がササラモサラにされるシネマがあった。
それと同んなじ。
年末『有馬記念』で、トドメの一発を喰らう事になる。

『禍福は糾える縄の如し』なんて大嘘だ!
禍の連続攻撃に息も絶え絶えのマスター。
誰か助けてやってくれよ!

続きはまた、明日です。
皆様、宜しくお願い申し上げます。