北新地競馬交友録

『口取り物語 番外編』園田競馬でハチャメチャ その2

プロ野球はセパ交流戦に突入。
マスターのご贔屓オリックスは、ニャンと!最下位も最下位で、先日森脇監督が事実上の更迭になった。
シーズン前、パリーグでの優勝を予想した解説者は、頭丸めて高野山にでも修業に行った方がいいんじゃないかの事態。
それに比べて絶好調は日本ハム。
なんせ太谷翔平君なんかは、投げては負けなしの7勝。
たまにはホームランも打ちますよ!の二刀流なんだから凄い。

競馬の二刀流と云えば、中央競馬と地方競馬。
「土日は中央!平日も地方でバリバリ買っちゃうよ」てなもんだが、これは中々難しい。
「マスターは地方も買ってんでしょ。なんせ昼間ブラブラしてんですから」って?
甘い!甘い!イチゴの王様『博多あまおう』より甘い。
「園田競馬はノンビリしていい雰囲気なんだが、とにかく当んねえ。ドリームジャンボ宝くじとタメよ。専門紙の印なんてまるで当てにならねえし、オッズがこれまたコロコロ変わるんだから手に負えねえ」と闘う前から敗北宣言しちゃってる。

園田競馬が賑わう、お正月、GW、お盆も殆ど近寄らないのは何で?と聞かれて。
「そりゃ〜、沖縄や海外に行く方がナンボか安く付く。園田競馬舐めたらいかんぜよ!」なんて故夏目雅子ちゃんが出ていた『鬼龍院
花子の生涯』を決め込んでいる。
祭日は何もする事がない、競馬友達K君に無理やり誘われた時は、「こちとら、中央競馬だけでもヒー!ヒー云ってんだ、これで園田まで手を出したら即死よ。君は俺を殺す気か!」とマジ切れられたそうな。
そんなマスターがせっせと園田競馬に通い出したのは、アザンクールが中央から移籍したからだ。

「今日はどうかな?」
「どうかなって、アザンクールですか?そりゃ〜勝ちますよ。川原Jが煙草吸いながらでも勝ちます」
「川原Jって煙草吸うのか?」
「そこまでは知りませんが、それぐらいこのクラスでは強いって事ですよ」
「ややこしい物云いすんな!」
馬主席で尼崎の土建屋の社長と交わす会話もどうにいったもの。
10年前から通っていたかのように、ふんぞり返ってんだから、マスターも大した玉だ。
7戦6勝、2着1回の成績。

もっともレースぷりはお世辞にもいいとは云えない。
「何で、俺様をこんな所に連れて来たんだよ。頭グラグラだぜ」てな感じ。
ゲートは川原Jに腹に蹴り入れられて渋々。
ガンガンしごかれないと、好位に取り付かないんだから、50歳を越えた川原Jも大変だ。
タマナシ馬とオジサンのコンビは、そりゃ〜凄い人気で、予想紙やスポーツ新聞の競馬欄でも派手に名前が踊っている。
そのアザンクールと川原Jが特別戦に出走する日が遂に来た。
その名も『兵庫オーナーズC』
このレースで事件は起こるんだが、話しの続きはまた明日。

皆様、お付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。