北新地競馬交友録

転がるのはどっちだ?

推奨!5月17日(日)東京3R 馬連 ベイビータビット、ソルティコメント 一点。
いきなりメインでもないレースをなんだ?
しかも『太陽にほえろ』のジーパン刑事、故松田優作が生きてたら、「なんじゃ!こりゃ!」と云うであろうど本命。
小学生でも判る馬券。
(もちろん馬券は大人になってからね)
だが、これには訳があるそうで……..。

「マスター、京都馬主協会のBlog面白いけど当たらんな」
「Oさん!俺とどんだけ付き合ってんの?お世話になっている馬主さん、騎手、調教師の馬の馬券を買って、腹の底から応援する。大昔からそう云ってんじゃん」
「そやけど、NHKマイルのクラリティスカイで儲けたんやろ。ズッコイがな」
「だって、たまたま関係者が来たって理由で、Oさん買いなよったって真に受ける?受けねえでしょうが」
「…………………………………………..」

会話だけを聞いてると、完全にタメ口を叩いているが、Oさんは某電気会社の執行役員。
片や大阪北新地のBARのおじさんなんだから、ナンボ親しいと云っても、お客さんに対してそれでいいのか?
大向こうから非難GOGOレッツゴーの声が聞こえてきそう。
もっともそんなマスターが、どうにもオツムの上がらない人もいるようで………….。

「マスター、ヴィクトリアマイルはハナズゴールなんだろ?」
「もちのロンです。出来たら一頭で走ってくれませんかね。だったら絶対優勝なのに」
「…………最近の成績がな〜」
「M先生、勝つ馬をBlogに書いてるんじゃなくて、勝って欲しい馬を書いてますからね。馬券で儲けるなら、同じ京都馬主協会のHPでBlogを書かれている、川田重幸さんの『栗東最前線』をご参考になさったらいかがですか」
当たらない言い訳に終始し逃げを打つマスター。

某国立大学の学部長を定年まで勤め上げ。
現在は京都の私立大学で講義をなさっているM先生。
イジメ問題では、某第三者委員会の委員をなさり、東のおぎママ、西のMと呼ばれている。
そこいらのヘッポコ教授とは月とスッポン、提灯と釣鐘、メダカとクジラぐらいの差があるお偉いお方。
このM先生が何故かマスターの熱烈なファンと云うんだから、世の中『日立 不思議発見!』てなもんだ。

「マスターの予想で当てて、シャンパンで乾杯したいんだよ」
「ようがす。先生、本気出しますよ。な〜に予想紙をギロっと睨みゃ〜。狙いのレースと勝ち馬がビシッと見えます。土曜日のBlogで書かせてもらいますから儲けてください」
「判った。ドンペリ冷やしといてな。楽しみにしてるよ」
(マジか〜!学会とかないの先生!(≧∇≦))

土曜日の午後予想紙を前に悶え苦しむマスター。
「何で競馬ってこんなに難しいんだ?」
ママン芳子ちゃん83歳が「悪いもんでも食べたんか?」と顔を覗き込神戸午後3時過ぎ。
直ぐに固いレースは見つかった東京3R、
バット如何せん安い。
200円つきゃ〜上等だ。
3万円のドンペリを儲けで飲むには、原資が3諭吉はいる。
バリバリ馬券を買ってる人なら、「3万ぐらいどうした。もっとドカンと買わんかい」てなところだろうが……..M先生は清廉な学究の徒。

万が一外れたら、「ホント競馬ってやですね。あ〜ヤダヤダ」とボリボリとオツムをかいてゴメンナサイじゃすまない。
賭け金としては、1諭吉ぐらいが妥当な金額。
「しょうがねえ緊急事態だ。京都の5Rに転がす。ジュンファイトクン、ドンアルファス、チョーハッピーのBOX馬連だ。これならドンペリ1本分は浮くだろう」と云う事らしい。

馬券が上手く転がるか、マスターがすってんコロリと転がるか。
ジョッキーの諸君!マスターの名誉の為にも宜しく頼みまス。