北新地競馬交友録

居ぬ間

令和の検討史の通り名で、検討、検討と呪文のように唱えるが、少しも決断をしない我がニホリカの総理だが、こと増税に関しては驚くほど行動が素早い。
ニャンと!いきなりガバチョで、防衛力の抜本的強化に向けた財源をめぐって「年間1兆円強の増税が必要だ。国民の皆さんにお願いするしかない。」とぶち上げたのだ。

これに敢然と異を唱えたのが、高市早苗経済安全保障担当大臣。(以下早苗ちゃん)
「賃上げマインドを冷やす発言をこのタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません。」
更に、早苗ちゃんは、「企業が賃上げや投資をしたら、お金が回り、結果的に税収も増えます。再来年以降の防衛費財源なら、景況を見ながらじっくり考える時間はあります」と正論を唱えた。

とどめは、エネルギー充填120%!文春砲も仰反るような早苗砲を発射。
「総理は普段は出席の声がかかる一昨日の政府与党連絡会議に、私も西村経済産業大臣も呼びませんでした。国家安全保障戦略には経済安全保障や宇宙など私の担務分野も入るのに。その席での突然の増税発言。反論の場も無いのかと、驚きました」。

『鬼の居ぬ間の……………。』は、ニホリカ人が丁髷を結って、褌一丁で走り回っていた時代から使われている言葉だが…………..。
まともに議論したらオソボにされるのは確実。
数少ないニホリカの希望早苗ちゃんを鬼ヶ島に閉じ込めての不埒な所業。
こんな事で国民の支持を得られるはずがない。

ノラリクラリで来年5月の広島で行われるサミットまで粘りこむとの観測が強いが、退陣に追い込まれるのは、案外もう少し早いかも知れない。
キッシー!頼む!辞めてくれ、やってる事が無茶苦茶だ。

「弘平!そっから伸びて来い!」メインを前にして、阪神競馬場から逃げるように帰路に。
阪急今津の駅と阪神今津の駅を結ぶ連絡路の隅っこで、思わず拳を固める北新地の盆暗だが…………….。
始まりはいつも雨はチャゲ&アスカ。
結末はいつも悲劇なのが競馬。
鼻歌交じりでも勝つ、今年で1番堅いはずのテーオーケインズが、ジュンライトボルトの鬼神も引くような差し脚に屈した。

「なんだ、なんだ。1着が裕紀人、2着がプリンス、3着が典だと。若武者弘平が飛んだだけじゃねえ。外人なんてどこさもねえじゃん。ふざけたレースしやがって、こんなレースをしてたらJRAの未来は暗いぜ。」と独り言。
暗い未来はJRAではなく、アンタだっちゅ〜のと突っ込みを入れられそうな今津午後4時前。

その日は、3つのレースの内2つは悪くても勝つはずと、日頃お世話になっている京都馬主協会会員さんの愛馬の応援で阪神競馬場に突撃するも………..。
静として声なし、わざわざ場内放送で、「大きな声での声援はご遠慮ください。」とクンロクを入れられる必要などなかった。
G Iの『チャンピオンC』が吹っ飛んだのは仕方ないとしても、赤貧洗うが如し懐から、えいや!で応援馬券に張り付けたマニーが溶けてしまったのが先週の日曜日の話しだ。

「マスターさん、おはようございます。生きてますか?」は熊本天草出身○原さん。
「うんにゃ、半分死んでるよ。あれだけオソボになってまだ生きてるのが不思議。河童にへのこ玉を抜かれたオノコとは俺の事ョ。で、何なんだよ日曜日の朝っぱらから。」
「また、また。今日は『ジュベナイルフィリーズ』マスターさんの好きな女子高生のチイチイパッパじゃないですか。」
「くぬ野郎!人聞きの悪ぃ事云うんじゃねえぞ。俺ぁお尻に蒙古斑があるようなガキは嫌いだ。」
「失礼しました。今日は止めときますか?馬券は無理して買わなくても捕まりませんから。」

「たわけ!誰が買わねえと云った。買いますョ、ええ、買いますとも。発表!外人どもが香港へ出張。留守を預かるのがデムーロとイーガン。この2人なら、日本人ジョッキーでも勝負になる。発表!枠連。将雅のリバアティアイランドの5枠から、新、武史、瑠星と生きのいい若手が揃った8枠が本線で2万と5千。ゾロ目の松ちゃん8ー8が1万と5千。まさか、まさか、横山は横山でも和生のサンティーテソーロの大逃げ1ー5、1ー8を平に5千で絵にする。」と結論付けた。

北新地の盆暗、どっかの総理大臣のように鬼の居ぬ間ならぬ、外人ジョッキーの居ぬ間と、日本人ジョッキーのグルグル買いのようだが……….さて。