北新地競馬交友録

誰が言い出した

「国葬をやるなんて、誰が言いだしたんだ!」
何と云う恐ろしい発言であろうか。
9月27日におこなわれる故安倍晋三元首相の国葬儀。
当初、世論調査では賛成の意見が多かったが、今では、最後の砦『読売新聞』までが賛成を反対が上まわってしまった。
四面楚歌、周りは敵だらけだ。
事ここに至っては、誰かに責任を押し付けねばなるまいと、どうやらセメント屋の大将や、パリピの官房副長官の名前を出しているらしい。
更には、「国葬にしたのは浅慮であった。」と周りにぼやいていると云う話しも漏れ聞こえて来る。
これでは故安倍晋三元総理が浮かばれまい。

閉会中審査で、くどくどと国葬儀にする理由を述べていたが、まるでハートのこもらない説明であった。
「同期当選、ともに政治の道を歩んで来た。民主主義の根幹である選挙中、凶弾に倒れた安倍晋三元総理の無念を思うと……..。色々ご意見はあると思うが国葬儀を開催させて貰いたい。」と切々と訴えれば、ここまで反対は火を噴いていなかったのではないだろうか。
「そこに、愛はあるんか〜」byおかみさん
故人を悼む気持ちからではなく、周りに云われたから、支持率が上がるかも知れないから、そんな理由が透けて見えるのだから、多くの人からノーを突き付けられるのは必然だ。

全てに於いて、見識やビジョンがナッシング。
人気取りと人事にしか興味がないから、こう云う事態が起こっている。
いくら逆風の世論に晒されても、卑しくも国家のトップたる人間が、「国葬をやるなんて、誰が言い出したんだ!」それは、口が裂けても吐いてはいけない言葉であろう。
この国のために、最後のご奉公で、1日も早く引退をしていただきたい。
心底、願いまする。

「危ない!」
三日間開催の中日、中山メイン『ラジオ日本賞』のゲートで、京都馬主協会、個人的にも世話になってる会員さんの愛馬ケンシンコウがゲートで暴れて立ち上がってしまった。
「裕次!やめれ!遠慮せい!」テレビに向かって怒声を発する北新地の盆暗だが、スタートで安目さえ売らなければ、ケンシンコウがいるであろう位置から、8番人気アシャカブトが抜け出して快勝。ケンシンコウは怒涛の追い込みを見せるも4着で、馬券は鼻も噛めないゴミと化した。
あの馬場では、スタートさえまともなら、田辺Jも位置を取りに行ったのは想像に難くない。
ついてない時と云うのはこんなもんだとは、わかっちゃいるが、何とも暗い日曜日となってしまった。

「マスターさん、おはようございます。台風が過ぎてから一気に涼しくなりましたね。風邪とか引いておられませんか。」は熊本天草出身○原さん。
「へ!何が風邪だ。俺みてぇなボンビーには、風邪も新型コロナも寄り付きゃしねえョ。持て余すぐれぇ元気だが、マニーがねえのに元気なのも考えもんだぜ。暇なもんだから棒付き体操をやっても、ちぃとも時間が過ぎねえんだもの。」毎週、日曜日の朝のボヤキ節はお約束である。

「そんな事云わないで。まだ、弾は残っとるけんね〜の文太さんなんでしょ。K君もいいとこありますね。」
「まあ、枠は7万残ってる。しかし何だな〜。枠とか昔の暗い時代を思い出すぜ。金融業者様からせっせとマニーをお借りして馬券を買ってたんだから、JRAからあんたはエライ!表彰状の一枚も貰いたいぐれぇだ。」
「今日も買うんでしょ?」
「ええ、買いますョ!買いますとも!人様のマニーで。」
「………………..」

「発表!中山メイン『産經オールカマー』いいメンバーが揃った。馬連なら、若武者弘平のデアリングタクト、圭太に乗り替わりヴェルトライゼンデ、将雅ソーヴァリアント、裕二のテーオーロイヤルまで。
ただしこの4頭のロータリー馬券じゃまるで儲からねえ。一頭にご遠慮願う訳だが、以前脚元をやっちまったヴェルトライゼンデ。それも気になるが、乗り難しい馬でテン乗りに不安が残るらしい。ならば、デアリングタクト、ソーヴァリアント、テーオーロイヤルの馬単裏表一目5千の6点張り。裕二が無類のスタミナを発揮すればいい馬券になる。」と結論付けた。

ヴェルトライゼンデが快勝して、どっかの政治屋みたいに、「乗り難しいなんて、誰が言い出したんだ!」そんな怒声が飛ばない事を祈ろう。