北新地競馬交友録

一本脚打法

『燃えるホームラン王』by かつひこ はいだ

僕ジャイアンツの王です。このたび全国のファンのご声援のお陰で、世界新記録を達成する事が出来ました。これからはファンの皆様及びジャイアンツの為に、体力の続く限り打ち続けていきたいと思います。(台詞)

一本脚でも 二本脚でも
打てばデカイ ホームラン
球が痛いと 泣きながら
フェンス越えて フェンス越えて 消えて行く

シフトひいても 平気だよ
アタマ越えれば、ホームラン
カーブ フォーク ストレート
コース良けりゃ コース良けりゃ フルスイング

いつの間にやらホームラン
アーロン抜いて 世界一
ここまで来れば 敵もなし
ドンと行こう ドンと行こう あと2百

新型コロナウイルス禍が発生してから、早や500日を数える我がJapan。
煽りに煽るマスコミや、無責任野党にササラモサラにされてなす全がない、我らがガース閣下。
「ワクチン接種しか方策はない!」との強い期待から、新型コロナ対策は「ワクチンの一本脚打法」と相なった。
「一日100万人接種を厳命する。打ち手が足りない?歯科医師でも、薬剤師でも、救命士でもいいからありったけの人員を投入しろ。」
先の不幸な大戦の末期、一億総玉砕の一本脚打法であった帝国陸軍を彷彿させるものがあるが……….。

「マスターさん、おはようございます。朝から素晴らしい天気ですね。まさに『ダービー』日和です。」は、熊本天草出身○原さん。
「俺ぁ『ダービー』は雨のイメージがあるが、梅雨の合間のグッドコンディションでいいんじゃねえの。それにしても当たらねえな。ひょっとしたら当たり馬券なんて売ってなかったりしてョ。これだけ当たらないと普通は嫌になるもんだが不思議と、芸者に三本指をテーブルの下で出した政治家の台詞を借りるならば、明鏡止水の心境だ。」と『オークス』でコテンパンに負けたくせに、やけにサバサバしているマスター。

「今日は何が何でも当ててください。」
「ああ、『皐月賞』でぶっちぎったエフフォーリアと武史には全幅の信頼を寄せてんだ。元々、一度も負けた事がねえと云う事もあるが、いっと大きいのは武史が自信満々サロン満で跨る事だ。とにかく『ダービー』は異様な雰囲気になっからョ。馬に不安な点がありゃ〜、なかなか勝ち切れるもんじゃねえ。発表!エフフォーリアから馬連、内から将雅のヨーホーレイク、プリンスのシャフリアール、隼人のステラヴェローチェ、竜二のワンダフルタウン、裕信タイトルホルダー、デムーロのアドマイヤダハル、嫌々ルメールのサトノレイナスの7点、一目1万。」

「予算を超えてますけど。」
「シャラップ!まだ行くぞ、馬連の7頭に圭太のグレートマジシャンを入れた3連複、もちろん軸はエフフォーリアで28点一目1千。中途半端はやめてチヨ奥村、おまじないでエフフォーリアの単勝を2千、締めて10万でいてこます。」と結論付けた。
ワクチンに信頼を寄せるガース閣下顔負け、エフフォーリアと横山武史Jを信じての一本脚打法。
仰反るほど多点張りのマスターだがさて………….。