北新地競馬交友録

負けないで

『負けないで』 by ザード

ふとした瞬間に視線がぶつかる
幸福のときめき覚えているでしょ
パステルカラーの季節に恋した
あの日のように輝いてる
あなたでいてね

負けないでもう少し
最後まで走り抜けて
どんなに離れてても
心はそばにいるわ
追いかけて遥かな夢を

何が起きたってヘッチャラな顔して
どうにかなるサとおどけてみせるの
今宵は私と一緒に踊りましょ
今もそんなあなたが好きよ
忘れないで

負けないでほらそこに
ゴールは近づいてる
どんなに離れてても
心はそばにいるわ
感じてね見つめる瞳

世の中にはつくづく凄い人間がいるもんだと思う。
池江璃花子ちゃんが、白血病から復帰し競泳日本選手権で4冠を飾り、オリンピックへの出場権を獲得した。
白血病を克服するだけでも、大変な事なのにトップアスリートとして、オリンピックの舞台を踏むと云うのだ。

新型コロナウイルスへの対応を完全に間違えてしまった我がJapan。
金儲けや自己顕示欲の塊のようなマスコミや自称専門家に脅され、翻弄された国民の圧に負けて、時の政府が冷静な判断を下す事が出来ないまま、賽の河原の石積みを繰り返している。
風邪の一種である新型コロナウイルスと何年闘っても撲滅する事など出来ないのは、去年の一波が終わった頃には見えていたにも関わらずである。
既に世の中にある、多くの人がみまかられる病より、新型コロナウイルスを、何故特別扱いで怖がる必要があるかを論理的に説明出来る人間などいやしないのに。

今後、失われた10年どころか、30年やそこらは間違いなく塗炭の苦しみに喘ぐ事となる。
ごく一部の富裕層を除けば、今、比較的被害を受けていない層にも必ず厳しい現実が突き付けられる。
自らの事を鑑みるに、寄る年並みで後生きるとしても10年ちょいであろう。
「いいもん見せて貰ったョ。」
どうせどうにもならないのだから、池江璃花子ちゃんの姿を最後に目に焼き付けたいと思う。

オリンピック!プリーズ。

「マスターさん、おはようございます。先週は驚きました。どうなさったんですか?」は、熊本天草出身の○原さん。
「どうも、こうもねえよ。鬼の撹乱てやつだろう。体調がムチャンコ悪くなって、万年床から起き上がれねんだもん。それでも『大阪杯』だけは見ていた。3冠馬と現役最強牝馬がオソボにされてイチコロパン。ご丁寧に謙一のモズベッロにまで差されてやがんの。買ってたら5万%ゴミになってるョ。ヨレヨレになって道でこけたら、目の前にマニーが落ちていたそんなところだろう。俺もつくづく渋といいぜ。」と変な自慢に余念がないマスター。

「今日は買わなきゃいけませんね。」
「ああ、こんだけ難しい『桜花賞』は久々だがな。
ソダシは完全に人気先行だ。『阪神JF』以上のパフォーマンスが出来るはずがねえ。当然、逆転候補はルメ公のサトノレイナス。バット!大外枠とはな〜。コース形態が変わって、阪神1600の大外は以前ほど悪くないと云っても、馬込みでビックリもシャックリもしねえルメ公なら真ん中ぐれえが良かった。枠順が発表されるまでは、サクッと捌いて、突き抜けるシーンが目に浮かんでたのにョ。」

「横典Jのメイケイエールは?」
「8番を引いた時点で終わってる。」
「川田JがG1連勝で凄い勢いです。」
「ああ、それに比べて落ち目の三度傘のルメ公だが、ここでも芋を引くようだとその名声は地に落ちる。何がなんでも馬券にはするはずョ。単勝2万、複勝3万でいてこます。『この馬が一番強いです!』あの能天気なインタビューを見てみてぇんだョ。」と結論付けた。

池江璃花子ちゃんは、勝っても負けてもいい。
オリンピックに出場する事自体が素晴らしいの一言だが、ルメールJは勝たなければ意味がないとのマスターだが………さて。