北新地競馬交友録

分断

師走を前に我がJAPANが、新型コロナウイルス禍に喘いでいる。

「Go To トラベルについては、同事業が感染拡大の主要な要因だというエビデンスは無いが、……………..一部地域を同事業から除外することを含め、早急に検討すべき。」
分科会の親玉から信じられない発言が飛び出した。
いやしくも学者たるものが、エビデンスはないがと、いけしゃあしゃあと云うなんて、そこいらの立ち飲みで管を巻いてる、はっさんくまさんと何の変わりもない。
これに、真っ向から意を唱えたのが福岡市長である。
宿泊者数と陽性者数の相関関係グラフを作成。
Go To トラベルと新型コロナウイルスの陽性者数とは因果関係がないと、自らのblogで発表した。
何と云う気概のある市長であろうか。

片や苺農家の小倅は、マスコミや学者に脅されて、陽性者の増えている、北海道、大阪発着のGo To トラベルの新規予約の一時停止を発表。
完全に白旗を上げての無条件降伏である。
更には、北海道、東京、名古屋、大阪の知事が、酒を提供する飲食店の時短営業や休業を要請。
聞くところによると、マスターの店のある大阪の北新地や東京の銀座では、「冗談は顔だけにしとけ!」と反旗を翻す店も少なくないらしい。
一年で一番の稼ぎ時、しかも3月からササラモサラにされているのだから、感染防止策を講じ1人の陽性者も出していない店にすれば、とても、素直に従う訳には行かないといったところであろう。

一番の問題は、最高司令長官である、苺農家の小倅が、フラフラして腰が定まらないが故に起こる国民の分断だ。
「命を守れ!緊急事態宣言を発出しろ。」と、大合唱するのは、年金生活者、一部の富裕層、役人、業績に陰りがない大企業の従業員etc。
「もう我慢ならん!新型コロナウイルスで死ぬ前に、経済的に死ぬ。」と、怒りの拳を振り上げるのは、中小零細企業の従業員、影響を大きく受けている旅館飲食業従事者etc。
特に非正規雇用の人々は、それこそ生き死にの瀬戸際にまで追い詰められている。

新型コロナウイルスに上手く対応しているカントリー、例えば、台湾、ベトナム、スエーデン、ニュージーランド、嫌々中国。
これらに共通しているのは、トップの決めた方針に、国民が一致団結し、支持を表明している事である。
それに比べ、分断が日々深まる我がJAPAN。
右にも左にも舵を切れなくて、大時化の中で固まってしまっている。
覚悟のない、苺農家の小倅は、一刻も早く辞任すべきであろう。
汝、亡国の徒となるなかれなのである。

「マスターさん、おはようございます。先週のマイルCSはデムーロJを信じ過ぎましたね。」は、熊本天草出身○原さん。
「お宅は気楽でいいよな〜。世の中が大変な事になってるって〜のに、年金が一銭も減らねえもんだから、朝から競馬の話しかい。こっちとら、むりくり時短営業を押し付けられてシオシオのパー。8時開店9時閉店でどうしろっちゅ〜んだ。店を開けても1時間の営業なんて意味ねえから、休業を余儀なくされてんだ。気楽に競馬なんてやってられっか!と云いたいところだが、なんせ生きてる間にゃもう見れないだろうと云う『ジャパンC』と来たもんだ。買いますョ!買いますとも。」と、お約束のボヤキ節だが、好メンバーが揃った『ジャパンC』には気があるマスター。

「現在、アーモンドアイが2.4倍、コントレールが2.9倍、デアリングタクトが3.4倍。上位3頭人気が割れてますね。」
「たかだか1千万の馬で無敗の3冠。若武者弘平のデアリングタクトに一票を投じたいところだが、俺ぁアーモンドアイが参戦を決めた時から、軸はルメ公にするつもりだった。無敗の3歳三冠カップル。確かに同世代では無敵かも知れねえが、歴戦の強者を薙ぎ倒して来たアーモンドアイ様とは役者が違う。発表!枠連。オッズから1ー2、2ー8が各1万で勝負。2ー3が1万と3千、2ー4が1万と7千の元返しでいい。」と結論付けた。

新型コロナウイルス禍で国民が分断された我がJAPANじゃないが、其々の考えで人気が割れた『ジャパンC』。
アーモンドアイは、どっかの国の首相のような、意気地なしではないと信じているマスターだが……..さて。