北新地競馬交友録

人を狂わすのは

トルコがシリア北部のクルド人勢力に対する軍事作戦を開始した。
国境地帯では空爆や砲撃に続き地上部隊が越境作戦を開始。
数千人の住民が避難しているほか、トルコ軍の爆撃により民間人8人を含む少なくとも15人が死亡したそうな。

一つ気になる事がある。
トランプおじさんが、これまで緩衝地帯となってきたトルコ・シリア国境周辺から米軍を撤退させると発表。
「USAと同盟関係にあるクルド人勢力を見捨てたわけではない」と強調しているが、明らかに見捨てている。

我がJAPANの頼りは、1にトランプ、2にトランプ、3.4がなくて5にトランプ。
north Koreaは云うに及ばず、ChinaやRossiyaが本気で突っかかって来ないのは、何と云ってもトランプ効果だ。

とんでもない人間だが、絶大な権力を持ち、オラが安倍ちゃんのマブダチのトランプおじさんが裏切るような事になれば、それこそ大変な事態を引き起こす。
戦争なんて云うのは、勇ましいのはシネマやドラマの中だけで、現実は只々悲惨なだけである。

シネマの世界は当然スッキリすで、イケイケドンドンが主流だが、戦争がもたらす精神の破壊を描き出したのが、ロバート•デニーロの出世作となった『ディア•ハンター』。
1978年公開で、監督はあの巨匠マイケル・チミノ。
ダントツ、満場一致で第51回アカデミー賞を受賞した。

徴兵されベトナム戦争に行く事になったロバート•デニーロと同郷のクリストファー•ウォーケン。
捕虜になり、脱出するために行ったロシアンルーレットが引き金となり、精神に異常をきたし出す。
ラスト間近、陥落寸前のサイゴンで、銃弾が入った拳銃を手に向かい合う、ロバート•デニーロとクリストファー•ウォーケンのシーンには胸が締め付けられる。

南ベトナムが北ベトナムに占領される寸前なのに、命を張って向き合う2人にマニーを掛け、半狂乱状態のベトナム人達。
映像に映し出されるその表情は恐ろしいぐらいリアルだ。
何もこんな時まで、賭け事をしなくったっていいと思うのだが………….戦争がもたらす狂気を見せつけられたシネマである。

「マスターさん、おはようございます。いや〜よく降りますね。」は熊本天草出身○原さん。
「何能天気な事云ってんだ。史上最凶の台風19号にロックオンされてんだョ。」とマスター。
「ああ、そうみたいですね。でも淀は普通に開催されます。」

「○原はん、まさかこんな日にウインズ行くのか?」
「当然でしょ!この歳になったら、矢でも鉄砲でも持って来いです。」
「看板か何かが飛んで来て、オツムを直撃したらてぇへんな事になっぞ!やめとけ、やめとけ。」
「もしお陀仏になったら、マスターさん線香の1本も手向けてください。」
「…………..勝手にしろ。」

「本日はどのレースで?」
「どのレースって、こったら雨降って馬場は無茶苦茶。力通りまともに決まる訳なかろうもん。今日は買わねえョ。」
「そんな冷たい事云わないでください。せっかくカッパ着て行くんですから、何か買ってください。」

「お宅、信じられねえ馬鹿だな。しょうがねぇダートにすっか。京都!7R。前に付けれるルメ公のシャドーハンターは軸不動。枠連2•8枠に各1万。押さえで6枠へ3千、ゾロ目のまっちゃん7枠に2千でどうだ。」
「当たったらご祝儀宜しくです。」
「好きなだけ持ってけ。」

シネマの『ディア•ハンター』じゃないが、戦争も賭け事も人を狂わす。
それを見越しているのか、無理くり開催のJRAには驚くしかないが……………。
大雨•強風の中をウインズに出張る○原さんにご祝儀が出るよう、祈ろうではないか。